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2012年10月29日

効率アップとブラックボックス

[これでいいのか]
知人の会社に業務監査が入ったらしい。監査といえば聞こえは良いが、つまるところ「アラ探し」である。特に金銭取り扱いの手順などは結構厳しく「そこまでやる必要あるの?」みたいなことを沢山指摘される。

複雑な会計手順を踏む場合、その内容や手順がしっかり頭に入っていると何かと便利だ。それは間違いない。しかし、その手順が煩わしく、かつ多数の人を介し手数をかけると自ずとミスする確率は上がる。そのため、そういう業務は次第に機械化されていく。決められた通りにするだけで手数は減り、アレコレ伝票をあわせる必要もない。ただ、業務はブラックボックス化されて、システムが止まった時には対処できなくなりがちだ。システムが止まるというレアケースに照準を合わせて業務を構築すると、手作業と何ら変わりのない手順となり、それこそ本末転倒である。

自動車やタブレットPCなど、いつの間にかその中の仕組みなどわからなくても良くなった。それは故障や不具合が起こる確率がぐっと減ったからにほかならない。会計などの業務も然りで、手順などを覚える必要もなくチェックをしなくても済むシステムが最強だと俺は思う。ミスをするのはほとんどが人間だ。自動釣銭機能付きレジなどはその最たる例で、ドロアを開けないから金を盗まれる心配も減るし、つり銭も間違う可能性は非常に少ない。今までは仕事を任せる勇気がなかった外国人にも、あの機械があれば任せられるという。これで金銭授受のところの心配は非常に少なくなる。あとはレジにきちんと登録されているかに神経を使えばよい。これを効率アップと言わずしてなんというのだ。

手数を減らすことはそのままミスを減らすことに繋がる。また、労働力の軽減にもなる。そういう提案が出来ない業務監査はいかがなものか。

と知人はぼやいていた。相手もアラ探しが仕事だしそういう業務しか知らないんだから諦めたら?と思った。

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posted by oyajiman at 2012年10月29日 01:00:00



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