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2012年08月25日

バイクたるもの

[Bike!Bike!Bike!]
先日、久々に比較的長い距離を走った。その時「やっぱりバイクはシンドイわ」と改めて思った。

車は楽ちんだ。雨が降っても濡れることはないし暑さ寒さもしのげる。疲れたら道端に車を止めてシートを倒して寝ることもできる。フル加速してもシートが支えてくれるし、フルブレーキングでもさほど体に負担はかからない。タイヤが4つある分よく止まるしコーナーも速くて安心だ。なにより転倒の心配がないだけでも素敵である。

それに対してバイクは何一ついいことはない。雨が降れば濡れるし暑さ寒さも体を直撃する。それをカバーしてくれるのはウエアしかない。疲れたら降りて休むほかないし、フル加速では前方に重心を移動させフルブレーキングでは若干後ろに重心を移動させつつ背筋で上半身を支えなくてはならない。そうやっていつでも体を使ってマシンをコントロールするのがバイクだ。制動距離も4輪に比べれば長く、フルブレーキングでフロントがロックしたら高確率で転倒する。そして、転倒すると体にも財布にもやさしくない。

もともとバイクは孤独な乗り物である。鮫のように動かなければ死んで(倒れて)しまうし動いているときは誰にも頼る事は出来ない。今回のツーリングは本当にきつかった。バイクで初めて長距離を走った時のことを思い出したくらいきつかった。だけど、どんなに苦しくても、このマシンとおのれしか頼るものはないのである。だからこそ俺は一人で走る。

俺はバイクで忍耐力を養ったといってもいい。どんなに辛くてもどんなに苦しくても走る。走ればどこかにたどり着く。すると、あともうちょっと走ろうかと思えてくる。気がつくととんでもない所まで来ていたりする。家に帰るには同じくらいの距離をまた走らなければならない。

誰にも愚痴もこぼさず、体中が悲鳴を上げていても走り続ける。そんなサディスティックで孤独で辛くて痛くて汚くて、普通に考えたら全くいいところがない、それでいて絶対にやめられないのがバイクなんだよな。


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posted by oyajiman at 2012年08月25日 01:00:00



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