さて、ワールドカップアジア最終予選は序盤戦が終了した。日本は2勝1分の勝ち点7でとりあえずTOPに立っている。
ご存知のとおり、ワールドカップ最終予選は10カ国がA、Bの2グループに別れ、ホームアンドアウエーでグループ上位2カ国が出場権を得る。グループで行われる試合は全部で20試合。引き分けが一試合もない場合のグループの総勝ち点は60である。
我々のグループBは20試合のうち6試合が終了し、引き分けはなんと4試合もあった。引き分けは勝ち点1づつで合計の勝ち点は2である。つまり、勝敗がついた場合より勝ち点が1少ない。だからグループBの20試合での最大総勝ち点は56となる。序盤戦は引き分けが多かったが、残りの14試合のうち1/3の4~6試合程度は引き分けになる可能性がある。つまり、このグループの総勝ち点は50~52くらいと見ていいだろう。
今の状況を簡単に表にするとこんな感じだ。
見ての通り、オマーンは残りをすべて勝ったとしても勝ち点17までである。オマーンは既に脱落したと見て構わないだろう。一番注目してほしいのは「取りこぼし」である。今までの最終予選は最大勝ち点(今回なら8試合の24点)の65%、つまり16点くらいあれば予選を通過できている場合が多い。そういう観点で見ると、日本は残り5試合で3勝すればまず当確となる。先に述べたようにオマーンはかなり厳しい。他の国は残り6試合あるので少しはマシだが、最大で獲得できる勝ち点が20を切っているヨルダンも厳しいだろう。
ただ、オーストラリアが混戦の中に飲み込まれると面倒な事になりかねないので、オーストラリアにはきっちり勝ち点を積み上げていってほしいと思う。