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2012年05月03日

土地柄のせいにすると気が楽で良い

[これでいいのか]
昨日ちょっと書きかけたが、俺の住んでいる東北の海から離れた地方では自分を卑下するようなことを言うことが多い。何かあると「ここの人は○○だから」だとか「そういう土地柄なんで」だとか言う。

これは全く本心ではなく、実は「お前の感覚がおかしいんだよバーカ」と言っているのである。決して自分を卑下しているのではなく「この土地の風習がわかんないお前がわかるようになればいいんだよ」という拒絶・警戒心・軽蔑などが入り混じって出てくる言葉だ。本心で思っているなら自分を変えていこうとする姿勢が少しは見られるはずだ。だが、残念ながらそういうことはほぼない。

仕事でも同じで、自分たちのやり方、考え方がすべてだと思っている。というか、変えて失敗するのを極度に恐れる。それは厳しい冬を乗り越えるために身についた習性なんだろう。

これは漁や狩りで生計を立ててきた人の多い沿岸部では、あまり見られない傾向だ。耐えることが生きるための最善の方法であったのだろう。自分の工夫やチャレンジで収穫が増える可能性の高い「漁師」とかは多少のリスクは厭わない。しかし山の人間は違うのである。

この閉鎖的な考えもそのうち変わってくるだろうと思う。問題はその変化に気がついていない人があまりに多いことだ。ネットでバンバン情報が取れる時代に、その土地独自の考えかたが一番いいなどと思う人間はどんどん少なくなっている。悲しいことに今一番いい方法と思っている人たちの意見が、実は一番実情に合っていなかったりするのだ。だが、その間違いにいつまでも気がつくことはない。なぜなら新しいことにチャレンジしないからだ。チャレンジしないがゆえ、真綿で首を締めるようにじわじわと業績が落ち込んでいく。その落ち込みは今まで支持してくれていた人たちの人口の減少に比例している。支持してくれていた人は死んだりどこかに行ったりして減っていくのだが、それをカバーする新規顧客は来ない。そりゃそうだ。新しい客にマッチしていないのだから。古い考えのところには古い考えの人しか集まってこないのである。

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posted by oyajiman at 2012年05月03日 01:00:00



コメント

Cyber

oyajimanさん、おはようございます。

 よくぞ書かれた!

>それは厳しい冬を乗り越えるために身についた習性なんだろう。
 そうそう、よーく判ります。
それが嫌で嫌で東京に来てしまったような次第です。
 当時は何かにつけ「しかだっちゃ」という言葉を聞いたものです。
抗う事もせず諦めてしまう・・・
独り頑張ろうとすると、今度は「シー」の嵐。
7~8年前に再会した同級生は、完全に自分の考えや言葉を失ってました。
一番クレージーだったのは、試しにtepoドン系の話題を振った時で「彼らも不幸なんだと思うよ」ですと。
何が不幸で何が脅威で、何が問題なのか全く整理されていない返答に「もっと勉強しろぃ~」と怒鳴ってその後絶縁しました、、、話も面白くないしw
 仰るように一次産業の方達はネアカですけど、二次三次産業になるとネクラで最初から諦め気味、厳しく言えば責任転嫁の人種が多いように感じます。
そうしていながら東京の資本が入ってきたどうたらと、非難を始めるのには減滅。
山あり海ありの素晴らしい場所なのに残念です。

 一部、死語を交えました事、お詫び申し上げますww
2012年05月03日 08:45:44

oyajiman

ん?これってタブーだった?
俺は山の中で生まれたけれど海沿いで育ったので、どちらかというと口は悪いらしいのですよ、山の人に言わせると。爺も鉄砲撃ちだったし。

それでも、変化を嫌うのも判らなくはないのです。特に農村では変なことをすれば「村八分」みたいのもあったでしょうからね。

で、こういう「現状維持」みたいなのは、もしかしたら今の低成長時代を乗り切る鍵なのかもと思うことも多いのです。全てが悪い面ばかりじゃないよね・・・と。
2012年05月04日 12:40:56

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