これは俺の後輩と、
ヤンキーな後輩バイトが乗っていたマシンだ。
このマシンが発表されたとき、「これ反則じゃん」と思った。レーシーなマシンは沢山あったが、このマシンのスパルタンさは他のマシンとは一線を画していた。一番驚いたのは、センタースタンドが無いことだった。車検のあるバイクでついにサイドスタンドだけのマシンが出てきたのだ。それも驚きの軽さを実現するためには必須だったのかもしれん。びっくりの車重は他のメーカーのマシンが乾燥重量で180kg前後であったのに対し、GSX-Rはたったの152Kgしかなかった。
後輩のマシンを借りて乗ってみたが、その軽さはまさに異次元。400cc4気筒のマシンは結構乗っているが、所詮400ccなのでエンジンパワーはそれなりだ。しかしその軽さからすべての動きが軽くて速い。切替しやアクセルレスポンス、ブレーキングに至るまでその軽さの恩恵がはっきりと出ていた。軽いマシンというだけでなく、そのころ盛んになり始めたF3のベース車両とするためだろうか、サスは固めに感じたっけ。
このマシンの発売後、マシンはどんどんレーサーっぽくなっていったんだよね。