最近は福島第一原発の報道も少々一段落している感じだ。事態が改善したわけではないのだが、これといって大きな動きもないからだろう。あの大爆発以降、
全国の放射能濃度一覧で放射線量のチェックが毎日の日課になっている俺だが、今日は
NHKのサイトで
各地の放射線量というページがあることに気がついた。早速見てみたのだが、「こういうグラフの作りってどうなんだろ」と首を傾げたくなった。
ちょっとグラフを拝借して見てみよう。サンプルは福島市と横須賀市のグラフだ。
福島市
横須賀市
ぱっと見た目でわかるのは、いずれも日を追うごとに放射線量が減少しているということだ。しかし、左の目盛をよーく見てほしい。この二つのグラフ、目盛が全然違うのである。福島市は最大が30マイクロシーベルト/時で横須賀市は0.25マイクロシーベルト/時である。こういう目盛の振り方をされると一目で比較できない。よって、このような目盛の振り方は人を騙すときに使うと非常に効果的である。仮にこの二つのグラフの目盛を画像引き延ばしと縮小で合わせてみるとこんな感じになる。
福島市
横須賀市
げげげ、横須賀市のグラフはつぶれて見えなくなっちまいやがった。これほどまで差があるのに、なんでああいう目盛の振り方をするのか。それには何か意図があるか、もしくは絵的に下を這いつくばった線ではおもしろく無いからという理由に尽きるだろう。その点、いつも確認している
全国の放射能濃度一覧は目盛が一緒ですばらしい。
これが手書きであれば、いちいち目盛を変えてグラフの原版を作るのも面倒だったりするので一番注目させたいところに目盛を持ってきたりするのだが、PCはそんな苦労などない。PC(というかオフィススイート)の普及で誰でも簡単にグラフが作れるようになったことの弊害なのかもしれんね。
朝日新聞にも各地の放射線量が記載された地図が載っているが、アレも小数点以下の表示桁数がバラバラで斜め読みだと読み間違えてしまいそうになる。
報道するんだったら読み間違いされにくい書き方をするべきなんじゃないかなぁ。こういう書き方するとレベルがバレるから気をつけた方がいいと思うよ>マスコミ
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グラフや統計に惑わされるな