Linuxからアホ話まで、何でもありでござる

2011年04月22日

ビジネス雑誌等から感じる「胡散臭さ」

[これでいいのか]
ビジネス雑誌、特に業界の専門誌とかを見ていると、不思議な胡散臭さをよく感じる。その胡散臭さは記事と称した宣伝であったり、完全な提灯記事であったりすることから感じるものもある。しかし、一番引っかかるのは「これからはこれが主流」とか「勝ち組のやり方」みたいな記事だ。

そもそもこういう記事、勝ち組とか流行りとかに後追いで理屈をつけたものでしかない。誤解を承知で言ってみれば、「宝くじに当たった人」の物語を紹介しているに過ぎない。

記事に取り上げられるところは、飛ぶ鳥を落とす様な勢いがあるところが多い。その勢いは「ヒット商品」などの多くのニーズによって生まれる。サービスやシステムも商品の一つとして捕らえれば、ヒット商品を多く持ったところが勝ち組となる。では、そのヒット商品はどうやれば生まれるのか。

この解があったら誰も苦労はしない。

手前味噌でアレだが、このサイトで一番読まれているであろうエントリがある。いうなればこのサイトの最大のヒット商品だ。だが、なぜみんなが読みに来るのか理由がまったく分かっていない。あとから理由をつければいろいろあるのだろうが、書いた時点でアクセスがあれほど伸びるとはまったく予想しなかったし、そのエントリをあげて2年以上経ってもアクセスが落ちないのには驚くばかりだ。ヒット商品をだしたところはみんなこんな感じなのではないかと思う。ヒット商品は狙わなければ生まれないかもしれないが、狙ったからと言ってヒットするとは限らないのである。

サッカーにも「勝ちに不思議な勝ちあり 負けに不思議な負けなし」という言葉がある。これはゴールというものが不確定要素に満ちているから言われる言葉だ。シュートは入るか入らないかわからないが、シュートを打たれるまでのところに敗因がある。シュートまでの理由付け・分析はしやすいが、肝心のゴールは「運」の要素を多分に含んでいる。シュートまでのプロセスと勝敗はイコールではないのである。

それなのに、こういう記事はヒット商品を生み出したところのやり方を真似ろと推奨するばかりである。真似て負けない要素を学ぶことは出来るが、勝てるとは思えない。負けない要素をノウハウと言うのだと思うのだが、こういう雑誌は「これが勝つポイントだ」と書きまくる。それもごくレアなケースを大々的に取り上げ、その企業が後に倒産したりしても一切無視だ。それはもうノウハウとかではなくて、言葉は悪いが、あっちで大きな地震がありました被害はこんなかんじででしたすごいですねこっちでもこんな地震がおきていますこれもまた大きいですね、と書いているようにしか見えない。

そんな思いが「胡散臭さ」を感じさせる大きな理由なんだと思う。


ブログランキング・にほんブログ村へ
posted by oyajiman at 2011年04月22日 23:00:00



コメント

コメントはありません

トラックバック

トラックバック
このエントリにトラックバックはありません
このトラックバックURLを使ってこの記事にトラックバックを送ることができます。 もしあなたのブログがトラックバック送信に対応していない場合にはこちらのフォームからトラックバックを送信することができます。.

コメントする