先日、家に帰る途中で蛍を見た。小さいころは珍しくもなかった蛍だが、最近はなかなかお目にかかれない。そんな蛍が家の近くにいるじゃないか。
蛍は小さい。そして思ったよりもずっと柔らかい。そんな蛍を指で潰したりしないようそっと捕まえ、家に連れて帰った。せっかく持って帰ったのに家の連中はまったく興味なし。興味なしどころか「むし、むしーーー」とか騒ぎ出す始末。ああ情けない。
上の写真がその蛍くんなのだが、この写真だけではよく分からないだろうから、光っているところを動画に収めてみた。
光っているのがお分かり頂けただろうか。
写真も撮ったし光っているところも映したしもう十分楽しませてくれたこの蛍くん、そろそろ自然界に帰ってもらおう。窓を開けて蛍を逃した。
次の日、パソコンをいじっていると開けている窓から小さな虫が入ってきた。「げ、
蛾か?」とか思いながら飛んできた虫を確認すると、なんとまぁまた「蛍」だった。家のまわりで蛍を目撃したのは、先日捕まえた一匹だけだ。だから、入ってきた蛍は昨日の蛍かもしれん。何を好き好んでまたまた俺んちに入って来たのか知らないが、人間の家の中にいたって君には何にもいいことなんてないんだぜ。誰かに踏み潰されたり猫にやられるだけなんだぞ。そんなことを思いながら、また蛍を外に出してやった。アバヨ。