事業仕分けがかしましい。
前回から感じるのは「大きな経費かがかるから無駄」という思考に偏り過ぎているのではないかということだ。特に今回対象となっている独立行政法人は、そもそもが「国民生活及び社会経済の安定等の公共上の見地から確実に実施されることが必要な事務及び事業であって、国が自ら主体となって直接に実施する必要のないもののうち、民間の主体にゆだねた場合には必ずしも実施されないおそれがあるもの又は一の主体に独占して行わせることが必要であるものを効率的かつ効果的に行わせることを目的として、この法律及び個別法の定めるところにより設立される法人」(
独立行政法人 - Wikipedia)というものだ。要はコスト面からみたら民間じゃヤラネーよということが多いはずで、金の話をしたら全部無駄という結論にならないとおかしい。
しかし、世の中、この「無駄」がなくなるなどありえないし、それが無駄だったのかそうでなかったのかが分かるのは、十二分に実施・検討してからだったりする。
一番の問題は「官僚の天下り」ではなく天下った官僚のやる気の無さだろう。なんて言ったらみんなそうなんだけど、とりあえず金がないのでどこかを絞らなきゃならん。その対象が
独立行政法人になっちゃったのは、今までヌクヌクとやってきたツケがきただけだから自業自得だ。そういう意味では、本来の崇高なる目的を再認識するためにも、こういうイベントは必要なんだろう。独立行政法人は、どんなことをやってきてこんな成果を(あげました|あげる予定です)みたいな報告会を、全国民に向かって定期的にやってほしいね。