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2010年03月28日

人間にマルチタスクを求めすぎるな

[つれづれなるままに]
どこの会社もそうだと思うが、経営が厳しくなってくると大体「人員削減」される。経営状態を改善させるためには収入の落ち込み以上の削減が必須で、簡単に言えば「今まで3人でやっていたことを2人でやれ」みたいなことになる。これは今まで労力に余裕があった場合は実現可能だが、それまでもかなり無理をしていたような状態であれば実現はむずかしい。そして、終わらないから残業するのだが残業代はでなかったりする。こういう状態の会社って、ものすごく多いのではないか。

人にあれこれいろいろな作業をさせるのはかまわない。しかし、今までの業務内容はそのままで業務を兼務させるのは単に個人への負担を増やすだけだし、業務が多岐に渡れば渡るほど生産性は落ち込む事の方が多い。特にその業務に移動が伴う場合、気がつくと業務の半分は移動時間に当てられてしまったりする。このあたりは、ハードディスクのインターフェースがパラレルからシリアルに変わって行った理由に似ているような気がする。多岐に渡った業務をリアルタイムでスムーズに処理できる人など、そうざらにはいない。

個人の処理能力と作業量のバランスを見失うと、ある時点を境により一層業績が悪化するだろう。その最大の原因はマインドの低下だ。マインドなどという計測できないようなことを業績を左右する理由にはしたくないのだが、経験上このマインドとか人間関係とかで業績は大きく変わると言わざるを得ない。特に規模が小さくなればなるほどその影響を受けやすい。

人材育成が蔑ろになりつつある今、個人の処理能力のアップは個人だけに任されてしまっている。そして、全速力で走ることだけを要求され、走れなくなった者は置き去りにされる。いつまで走ればいいのだろう。死ぬまで全速力で走らなければならないのか? そんな閉塞感が世の中を包んでいる。これこそが成果主義とか能力主義とかに走ってしまった最大のツケではなかろうかと思う。



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posted by oyajiman at 2010年03月28日 23:00:00



コメント

ぷえる

釣りバカ日誌のハマちゃんみたいな存在は会社に必要だと思いますw
-仕事能力は低くても宴会芸がピカイチだとか、そういう仕事以外の能力で職場の人間関係を潤滑にするタイプの人間(職場の空気を悪くする無能はいらんけどw)
2010年03月29日 11:20:40

oyajiman

ほんとそう思います。ハマちゃんみたいな人間がいるといないでは全然違いますよね。

つか、ハマちゃんみたいな人、いないかなぁ。
2010年03月29日 14:18:33

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