タイトルで全部書いちゃった感じ。
ご存知の通り、サンフレッチェ広島がACLで3連敗してしまった。広島と言えば小気味よいテンポでパスを繋いで相手を崩す、言ってみれば現日本代表が行っているサッカーと非常によく似通っている部分を感じさせるところがあるチームだ。個々のメンバーでは多少代表選手よりも力が劣るところもあるだろうが、完成度としては広島のほうが高いかもしれん。
チーム力とかから考えれば、代表がワールドカップに挑むのと広島がACLに挑む困難さは同程度のようにも思える。で、広島はACLで3連敗だ。負けは全て一点差、届くようで届かない大きな差と言えるかも知れん。ショートパスを繋いで素早さを前面に出したサッカーの限界が見えるような気がして、気分が悪くなる。
かたや世界のトップ国を見てみると、技術的には当然のごとく日本代表レベルをはるかに凌駕した選手が大部分を占め、技術的に同程度か少し上くらいであればフィジカルがはるか上、その上に中心選手は超クレバーと、あんな国にかなうわけないよという絶望的な気分になってしまう。強いチームは特徴があるだけでなく、基礎的な部分もとてつもなくしっかりしているのだ。
それを補うための「素早さ」は、本当に武器になるのだろうか。南米の局面での素早さは日本代表よりはるかに上だ。どうでもいい場面で素早くやったってほとんど意味がないのではなかろうか。せめて「個」で通用する可能性の高い選手もちりばめてもらわないと、サンフレッチェと同様かそれ以下の結果しか残せないような気がする。