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2008年12月02日

「テストの点数が悪い=バカ」ではないのだよ

[つれづれなるままに]
先日の親戚の結婚式が終わった後の事。俺はひさびさに甥っこにあったのだが、その甥っこが来年高校に進学するという。小さな子供だと思っていたらいつのまにか高校生になってしまうとは俺もジジイになるわけだよ、なんてベタな事を考えていたら、その甥っこが「まだ進学先決まっていないんだよね」という。

もうすぐ年も変わろうというこの時点でどの学校にいくかも決めていないとは信じられん話なのだが、その理由を聞いてまたまた驚いた。
「あのさぁ、俺、140点なんだよね。」
テストの点数合計が140点らしいのだ。俺が「3教科か?」と聞くと「ううん、5教科」という。そりゃ大変だ。

しかし、甥っこは話していても別に「馬鹿」ではないのだ。運動もそこそこだしゲームをさせてもなかなかうまい。つまり、体の使いかたやコミュニケーション能力、反射神経や謎解きなどの能力は普通程度以上なのである。簡単にいってしまえば、この甥っこは「テストが下手」か「勉強に興味がない」のだろう。

その甥っこが「どうすれば点数よくなるの?」と聞いてきたので、問題集を買ってクイズ感覚でとにかくたくさん問題を解けと言っておいた。
おバカタレントだっていつもクイズ番組に出ていれば答えがあたるようになるだろ? あれは数をこなしていくことでなんとなく覚えちゃうんだよ。お前だってテストはわかんなくても、ダンジョンのマップとかは覚えてるんだろ? だからとにかく問題を数多くこなしておけばOK。しっかり覚えなくてもなんとなく勘が働くようになるから。400点の奴が450点になるのは大変だけど、100点の奴が300点になるのはすぐだぜ。
と、アドバイスにならないアドバイスをしておいた。

そのときは140点がおかしくて笑いころげてしまい言い忘れたけれど、140点だからと言って卑下する事はない。この甥っこは悪びれもせず堂々と「140点なんだよね」と言ってのけたし笑われてもクサる様子もなかったから、回りもその点数を責めたりもしていないようだ。であればなおさらテストの点数など気にせずにいればいい。そもそも他の事で人並程度の事が出来るのであれば、テストだって訓練すれば人並の点数は取れるようになる可能性は高い。ただ、テストで良い点数をとる価値が高い時期があるのも事実で、その時期を逃すとどういうわけか「成績が悪い」というレッテルを貼られてしまうのは受け入れなければならない。

しかし、社会に出たとき、テストの点数は抜群によかったが周囲とかみ合わない人間と、テストの人並以下でもそれなりに仕事を覚えて周囲の人間とうまくコミュニケーションを取れる人間のどちらが優遇されるかといったら、一般的には後者ではないかと思う。そのとき、前者の方が「バカ」と言われることになるかもしれん。だから気にせず元気にやっていけばいいんでないの?と、この甥っこをみてまじめに思った。



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posted by oyajiman at 2008年12月02日 22:30:00



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