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2009年07月08日

中退は悪いことなのか

[つれづれなるままに]
先日の朝日新聞の記事に「中退よ止まれ」という何だか聞いたことがある歌の題名のような記事が載った。中退や中途退職をしない若者を育てる取り組みをしている団体についての記事だ。

実は俺も大学中退者である。その実体験から言わせてもらえば、確かに孤立感は辞めようかなと思わせる一つの要因だ。しかし、仲良しこよしだけで解決するものではないのも確かだ。今まで生きてきて一番不条理だなと思うのは、自分の意志で「辞める」と決めたことに対し、世間からはなぜか脱落者とか落後者的な目で見られることが多いことだ。現在は不満があっても辞めずなんとなく卒業し、なんとなく社会に組み込まれ、なんとなく生きていくことの方が推奨されているのだ。しかし、終身雇用は幻想だったということが知れ渡り、続けたくとも働く場所自体がなくなってしまうことさえあるのが現代だ。辞めたくなくても辞めさせられるのである。

途中で道を引き返して再出発したほうが良い場合だってあるはずだ。しかし、戻り道は意味もなく偏見で狭められている。もしそんな道が今より開けていれば、浪人せずに自分の実力にあったところに進学し、その後再チャレンジという道も出来るはずだ。しかし、それらは摩訶不思議な罪悪感が大きな障害となってしまう。

もっと言えば、年次有給休暇を取りにくいとか不本意なサービス残業とかも、この摩訶不思議な罪悪感からくるものだろう。中退や中途退職をしない若者を育てるという活動もいいと思うが、中退や中途退社に引け目を感じさせないようにする活動もあってもいいように感じる。いや、そっちの方がより重要ではないのだろうか。



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posted by oyajiman at 2009年07月08日 23:00:00



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