9月6日はワールドカップ最終予選の初戦、相手はまたもやバーレーンだ。三次予選のアウエーでまさかの黒星をつけてくれたバーレーンだが、今回はどうなるだろうか。
確かにバーレーンやカタールは強くなった。しかし、残念ながら日本以上にストロングポイントのない国だと感じる。試合は見ていてつまらなく、相手が強いときには引いてカウンターという作戦しかないと言っても過言じゃない。常識的に考えれば、日本がバーレーンに再び負けるということはないだろう。ましてや、今年になって3回目の対戦ともなれば、自然と力が上のチームが負ける可能性は低くなっていくものだ。勝てはしなくとも負けなければよしである。
とは言うものの、中東中堅国の「引いて守る」という戦い方は日本が出来ない戦い方のひとつだ。攻め込まれた結果として引かざるを得なかった試合はたくさんあるが、最初から引いて守備を固める戦い方は、なまじっかボールを回せる日本には出来ない戦い方なのだ。それは日本の強みでもある反面、一番のウイークポイントになっている。
視点を我らが代表に移すと、そこには全く進歩も変化も感じられないチームがある。メンバーをみても、単にポジション別個人能力順の選手選考としか思えず、チームとして今まで以上に機能するメンバーとは思えない。これであれば、メンバーを異常なまでに固定したジーコの時のほうが、チームとして機能させていく時間はあったようにも思うくらいだ。適当につまみ食いをしてメンバをいじり、しかし結果としては今までとなん変わりのないチームというのはどういうことなのか。
この試合、負けて監督更迭になったほうが本戦に向けていい準備が出来るのではないかと思う。思えば加茂監督が更迭されたのは最終予選4試合を終えた時点だった。今回は5カ国の中で最悪でも3位に入ればかろうじて道は残る。加茂監督の時よりははるかに枠が広がっている。本戦に出れる確率は非常に高いのだ。だからこそ、早めに別の監督、それも日本人でない監督に代えるべきだ。このままでは本戦に行ってもドイツの再現にしかならないだろう。
あんな思いはもう嫌だ。