J-CASTニュース : 読んでもつまらない 「ブログ」はもう終わったのか 井上トシユキさんに聞く(上)
J-CASTニュース :ブログは基本スキルが学べる だからチャレンジしてほしい 井上トシユキさんに聞く(下)
「一億総ブロガー」などと言われ、誰もが日記感覚で書く空前のブームが起きている中
という出だしでまずびっくりした。
ブログは今後どうなるのかとかブログブームの終わり?(
その1、
その2)なんて話題は、俺でさえ3年ほど前にエントリをアップしているくらいの古い話題だと感じる。
ブログがつまらないのは今に始まったことじゃない。ブログが注目されだしたのは2003年ころからだったと記憶しているが、そもそもそのころブログは今みたいにお手軽なものじゃなかった。ある程度技術に明るくないとツールのインストールとサーバの設定さえ出来なかったはずだ。だから最初に手を出したのもそれなりに技術に明るい人だったはず。ただ、MovableTypeが流行ったのと、無料ブログサイトが出来たおかげで一気に広まっただけだ。
多少なりとも技術的に明るい人の割合が高かったせいか、創成期のころはブログノウハウとかもたくさんあった。また注目ブログは雑誌などのオールドメディアにも取り上げられたりしていた。ブログ総数が少なかったため面白いと思えるブログの割合は高かったようには感じる。だが、面白いブログの絶対数は今のほうが多いように思う。
さらにはブログはサイト単位からエントリ単位へ分割されつつある。以前はBlogPeopleのようなブログ単位でのリンクサービスが流行っていたが、今ではご承知のとおりエントリ単位のブックマークのほうが盛んだ。ブログはエントリというパーツに分解され再構築されていると言ってもいいかもしれない。このまま行けば、日本という巨大なブログができあがるかも知れん。
野球とベースボールが似て非なるものであるように、日本のブログとアメリカのブログを比較しても意味が無いように思う。独自に変化してきた日本のブログとアメリカのブログを同軸で比較すること自体がナンセンスと言える。さらに言えばブログの総数では日本が世界最大であり、そうであれば中身がダメダメでも日本が世界標準と言えなくもない。多数がダメダメ仕様であれば悪貨が良貨を駆逐してしまう可能性は否定できない。しかし悪貨と思われているものが本当に悪貨なのか、それはまだ誰にもわからないだろうな。