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2008年04月22日
後発医薬品への疑問
[これでいいのか]
先日少々体調を崩し病院に行ったのだが、薬局でジェネリック医薬品にするか先発品するかと聞かれた。話を聞くと、2008年4月1日より医師のサインがない場合は後発品へ変更してもよくなったらしい。効き目が変わらなければ安い方がうれしいので、ジェネリック医薬品を頼んだ。
会計時にその価格差に改めて驚く。俺がもらった薬は先発品の1/3位の物さえあり、全て半額以下だった。開発費用の差なんだろうが、それにしてもこの価格差はなんだ。
安いのはうれしいのだが、ここでちょっとした疑問が頭をもたげた。「ジェネリック医薬品が普及することで
開発費用が少なくなることはないのか」ということと、「この価格で
薬局は儲かるのか」の2つだ。
後発医薬品 - Wikipediaを読むと、この疑問は取り越し苦労大きな御世話だったようだ。もともとジェネリック医薬品は院内処方では広く使われていたらしい。また、薬局もジェネリック医薬品に変更してもらうことで後発医薬品情報提供料がもらえるようだ。この後発医療品情報提供料は10点もつくらしく、薬の粗利より高くなる場合も多いだろう。
なるほどと思ったが、また新たなる疑問が湧いてくる。ジェネリック医薬品の使用量が多かったと予想される院内処方がどんどん減っていった過程では、利益率の高い先発品がそれに変わって処方された可能性がある。もしそうだとすれば、先発品メーカーはジェネリック医薬品が推奨されるようになるまでの間、
それまでより儲けていたことになるんじゃないか、ということだ。
また、なぜここまで
ジェネリック医薬品の利用を促進するのか、も非常に疑問である。これは医療保険の増額を薬代の引き下げで賄おうとしているからではないか。
となれば、病院から薬をひっぺがし病院を減収させる->その間は大手メーカに儲けさせる->ジェネリック医薬品の利用促進で大手メーカ減収となっていると推測される。また、利用者にとってはジェネリック医薬品による薬代の減はあっても保険料の負担が増えている。多分利用者は負担増だろう。よって収入が変わらないか増えているのは保険を集めている国、薬局となる。
データのないものすごいこじつけだが、儲けていると思われている
病院、医薬品メーカへ回る金を国(か、もしくはなんらかの利権団体)が吸い上げるためにこの制度は作られたのかもしれないね。
posted by oyajiman at 2008年04月22日 23:12:43
コメント
ジェネリックと先発品とを金額だけで比較するのは間違いです。
同じ家でも、大豪邸と、古びたアパートとを同一視するくらいの違いがあるかもしれない。
今はそう思っています。
どちらも「住まう」能力は同じですが、安い方を選べばいいという話でもなさそうで。
>ジェネリックと先発品とを金額だけで比較するのは間違いです。
このエントリ自体がそのような視点で書いたものではなく、制度変更に伴って社会全体で金の流れが変わっただろうことと、何を狙って金の流れを変えたのかについて書いたものです。その点はご理解ください。
コメント内容だけに言及すれば、後発品と先発品を大豪邸と古びたアパートにたとえておられますが、借家の大家が個人か名の通った企業かの違いというほうが適切な感じがします。また、普通の人は効き目はほぼ一緒と説明されるだけですので、価格だけでの判断がなぜ間違いなのか、このコメントだけでは判りません。
私は薬剤師ですが、なぜこんなにもジェネリックを使わせようとするのか疑問です。
本当に医療費を抑制したいなら先発品の薬価を後発品並みに下げればいいのであって、後発品の使用割合を増やす必要はないはず。でもそれができない。誰のための制度なのかよく分かりません。患者さんためになっているとも思えません。現場が混乱するだけです。
それと、薬局や病院が後発品にあまり変えたがらないのは、「先発品→後発品に変更し、変更による副作用が発現し、健康被害が生じた場合は責任はその後発品を選んだ側にある」というおかしな通達があることも一因。
国が先発品と同等の薬ですよと製造許可しているくせに、もし副作用がでたら選んだお前が悪い。
これでは後発品の使用量が増えないのは当然。
薬局や医師って後発品に変えたがっていないのですか?俺の行っているところは「これジェネレリックに出来ますがどうします?」って聞いてくるんですよ。こっちとしては後発品の有無さえ判らんわけで、教えてくれるだけでもいい感じしてます。効き目や副作用についてのリスクは「新薬」も同じようなものでしょうし、今までどおりでも医師や薬局が全てのリスクを負ってくれるものでもないでしょうし・・・
つか、何事も「選べない」ということが物事を悪いほうに向かわせることって多いように思います。選べるようになっただけましなのかもしれないなーと良いように解釈してます。
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同じ家でも、大豪邸と、古びたアパートとを同一視するくらいの違いがあるかもしれない。
今はそう思っています。
どちらも「住まう」能力は同じですが、安い方を選べばいいという話でもなさそうで。