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2008年04月18日

逃げ口上

[これでいいのか]
「人手が足りない」

素晴らしい逃げ言葉だと思う。ほとんどの事がこの言葉で逃げられる、まさに魔法の言葉だ。特に上司が現場に詳しくない場合など、この言葉は天下伝家の宝刀を抜くようなものである。

だが、俺はこの言葉を安易に使う奴を信用できない。

どんなに人手不足であろうとも仕事は回さなければならない。それが現場を預った者に果せられた使命だ。この言葉を安易に使う人間は、既存の行程だけを踏襲し作業行程や人員配置の見直しなどやろうともしない。変化がない現場には活気もなくなり離職率も上がっていく。人手が足りないと言う奴が人手を足りなくしているのになぜ気がつかないのか。

「この業界ではこれが標準だ。」などともっともらしく語るのも構わない。従業員のためになどと建前を語るのもいいだろう。しかし、その標準や建前を尊重すれば経営は成り立たなくなり、そして最後には従業員も標準も守る場所が無くなってしまうのだ。そうならないためには何をすればいいのか、そこまで考えた上で建前を語ってもらいたいものだ。

入ってくる金以上に金は払えないのだ。

そんな簡単な足し算引き算もできないのであれば、もっともらしい意見などいうだけ無駄だし誰もお前の話など聞く耳も持たない。そもそも全ての従業員が死ぬ程働いて働いて働いてそれでもダメなのであれば、それはその事業モデル自体がダメなのである。改善もへったくれもない。儲からない商売はさっさとやめるのが正解であり、また、経営者は「やめる決断」をすることが一番重要な仕事だろう。

儲からない商売を儲かるように出来ない奴に限って、人が足りない賃金が低いなどと騒ぎたてる。改善できないと思うならさっさと辞めてしまえばいい。人を大事にするということは甘やかすことじゃない。なれあいや表面上だけの協力なんかじゃ何も生まれない。尻をひっぱたき、明後日を向いている奴の向きを変え、歯を食いしばりながら知恵を搾り出していく中で出てくる意見こそ本物なのだ。「協力して」とか「自発的に」なんて期待したって無駄だ。それが黙っていても出来るのであれば、経営者や上司なんて要らない。

馬鹿を言うのもほどほどにしろよ。




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posted by oyajiman at 2008年04月18日 23:55:38



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