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2008年02月01日

面白いから群がる

[これでいいのか]
斜に構えてものをいうと、実名匿名談義とか炎上サイトとかは、単に面白いからいつまで経っても盛り上がる。面白いのは内容云々ではなく、「ムキになって議論している様」であるのは言うまでもない。「朝まで生テレビ」と同じような面白さなのである。「朝まで生テレビ」での冷静な話し合いなどは全く見る気もおきない。自分の理論をごり押しするために、口角泡を飛ばしてムキになっている様が面白いのである。それが著名人であればある程その面白さは増す。珍プレー集が面白いように、特にその道のプロのミスや慌てふためくさまは面白いのである。ムキになって相手を抑え込もうとする様も同様なのだ。

そもそも人は自分に有利な理論が好きだ。今後のこととか考えているようなフリをしても、結局はそれがその人の望んでいる状態であることがほとんどだろう。特に「実名匿名」談義では、匿名者からなんらかの不利益を被ったと思っている実名を推進したい人がムキになって騒いでいるように見えてしまう。それに反論するのも、どちらかといえば実名もしくはある程度名の通ったコテハン使用者などで、本来の匿名者はこの議論には関与していない。これは天邪鬼的に言えば、該当者不在のまま談義が進んでいるということだ。

そうは言っても、匿名の最大の利点は肝心なときや核心に触れそうなときなどに姿をくらまして逃げ出せることであり、そんな集団には何の権利もないのはやむを得ないかもしれない。しかし、一般人が声高らかに何かを言ってもだれにも相手にされないのも事実だろう。一般人はデモ行進のように群れるしかないのだ。イナゴの集団になるしかないと言い替えてもいい。

しかし、そんな小難しい考えをもって理屈をこねくりまわす以前に、とにかく面白いから集まってくるんだということを忘れちゃいけない。どんなに内容が高尚であっても、それは書いた本人が高尚と格付けするものではない。書いた本人がどんなに高尚な事を書いたつもりでも、読んでいる者にはお笑い種なんてよくある話だ。

当人は真面目そのものかもしれない。そんな様を笑うのは不謹慎だと思う人もいるかもしれない。だけど面白いんだもん、どうしようもないじゃん。だからもっともっと気合い入れてやり合ってもらうと最高だよね。

といいつつ、こういう終わりのない議論のときは、北風と太陽という寓話をわすれちゃいけないと思うよ。相手を尊重しないとなんにも聞いてもらえんよ、マジで。まさか論破するのが目的じゃないよね。

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posted by oyajiman at 2008年02月01日 01:31:26



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