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2007年11月20日

革ジャンはあったかくなんかない

[うんちくん]
先日つらつらとRSSリーダに溜った記事を読んでいたら、結構突っ込みを入れたくなるような話があった。タイトルにしたのはその中のひとつ。

そのエントリでは「革ジャンってあったかい」なんて書いてあったのだが、基本的に「皮革」というのは暖かいものでは無い。「皮革」は通気性もある程度あるし、冷気を遮断する「空気層」も持ち合わせていない。そんな「皮革」が暖かいはずはないのである。俺も若いころは革ジャンどころか革のツナギでオートバイを乗り回していたのだが、革ツナギなんて全然あったかくない。そりゃ普通のジーンズなどよりは通気性も低いので少しは暖かいのだが、気温がぐっと下がった状態では皮革自体が冷たくなってしまい、タイツなどを履いて少しでも空気の層を作ってやらないと寒くてしかたがないのだ。

ウインドブレーカーのような風を通さない薄手のものでも中にセーターなどを着込むとかなり暖かくなるのは、断熱する空気の層が保持できるからである。寒い時は服の中に新聞紙を入れればいいというのも、服の中に空気の層を作るための知恵だ。皮革自体は通気性がある上に気密性を保持するための柔軟性もない。その上水は浸みるし重い。暖かさを求めるのであれば、革ジャンなんて全然なっちゃいないのだ。機能的に見れば、市販されている服ではスキーウエアに近いものが一番暖かいのである。空気は通さず水蒸気は逃すためムレず、そして高性能な断熱材が入っている。あれほど暖かいものはない。

オートバイなどでは時速が10km/h上がると体感温度は1℃下がると言われている。外気温が5℃程度で、100km/h出したらそれだけで−5℃である。そんな中でも危険防止のため革ツナギを着て、その上からスキーウエアを着るとものすごく暖かい。革だけでは絶対こうはいかない。

繰り返して言うが、皮革は暖かくない。毛皮も皮革を外に出して毛を内側にするのであれば空気を保持できるため暖かいかもしれないが、外に毛を出してもそんなに暖かいはずは無いのである。革が暖かいと思っている人は認識を改めた方がいいと思う。


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posted by oyajiman at 2007年11月20日 01:33:34



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