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2007年10月12日

リタリン報道に見る新聞崩壊

[だめだこりゃ]
内藤GJ。今日は亀田亀田だろうけど、最近やたら「リタリンで薬物依存に陥り云々」という報道が目に付く。この種の報道は、向精神薬「リタリン」(塩酸メチルフェニデート)を製造販売するノバルティスファーマ社(東京)が同薬の適応(効能効果)から鬱病を削除することを検討しているという報道が出たあたりから急に露出度が高まったのだが、見ていて後出しじゃんけんのようで非常に気分が悪くなる。

リタリンなどの薬物依存ついてはご存知の人も多いと思う。ある咳止めシロップはラリれるとか有名な話だ。しかしこのような話をマスコミはあまり取り上げてこなかったではないか。それが少し話題の中心に近くなったとたんに
「いやね、実は知っていたんですよ、薬物依存ってやつ。これはね、かくかくしかじかで云々かんぬん…」
としたり顔で言っているようなものだ。後出しじゃんけんで正義面されても困ってしまう。

先日アップしたニュースが無料で読める恐さというエントリも、「偉そうな事言ったってマスコミなんて所詮こんなもの」という意識が根底にあるのだが、折しも俺なんかよりずっとまともに書いてある記事を見つけたのでそちらの紹介で止めておく。(下記記事ではTV、ネット、新聞を縦串でなんて御提案されているけれど、利益関与の関係を断ち切ったゲリラ的な集団でないと結局今と変わらんと思う。)

新聞崩壊——メディア企業が生き残るために必要な方法とは?

新聞紙面で一番よく見るのはTV欄じゃないかと思うのだが、そのTV欄だけを抜き出した雑誌がまず発売され、今ではネットでTV番組表をみることが出来るようになった。このように、必要度が高いものは分離独立していくわけだ。スポーツ新聞だって同じ事だ。

じゃあ、一般のニュースはどうかというと、これは新聞、TV、ネットとどれを取ってもほとんど変わり映えしない。つまり独立分離出来ないと思われる。だからこそ今のように複合体でどうにか価値観を出しているのである。そんな状況であれば、当然ながらユーザがコストがいちばんかからないものへ流れていくのは当り前の流れ。ましてやこのリタリン報道のように今さらさもしり顔でお前が言うなみたいな事ばかりでは、誰も対価など払わないだろうね。



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posted by oyajiman at 2007年10月12日 01:07:19



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