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2007年09月06日

それでも橋下徹氏を応援する

[これでいいのか]
ついにあの橋下徹弁護士が山口県光市母子殺害事件の差し戻し控訴審の被告弁護団への懲戒請求をテレビ番組で扇動したとして、弁護士4人から提訴されたようだ。

橋下弁護士は提訴される前から自身のブログで山口県光市母子殺害事件弁護団への不満をぶちまけている。その文章たるや、逆に橋下弁護士の品位を下げてしまうようなDQNな書き方をしている部分があったり、あの小倉弁護士が指摘のとおり「世間の風?ってなによ」みたいなところも確かにあって、今ひとつ冷静さに欠けているような気もする。だけど、何がいいたいんだかよくわからない書き方が散見される切込隊長の弁護士の文章よりは言いたいことはよくわかる。案外小倉弁護士の合理的な推測は的を得ているのかもしれない。

橋下弁護士の言い分ももっともな部分がないわけではない。このような世間の注目を集める裁判で、被告の正当性を世間が認めたら、それはそれで被告に有利な結果をもたらすことができそうな気もする。

一方で、この弁護団は被告の利益のために存在する弁護団なのだから、この弁護団が国民に対して何かを説明する必要はまったくない。それはおそらくそのとおりだ。変に説明すれば被告にとって不利になることも十分に考えられる。だからこの弁護団が取っている手法は多分正しい。どんなに滑稽であろうとどんなに矛盾していようと、被告の代弁者なのだから致し方ない。

だけど、俺は橋下弁護士を応援する。なぜならこの弁護団が生理的に嫌だからだ。橋下弁護士を支持する明確な理由などない。だがあの弁護団は顔つきも目つきも嫌いだし見ていても聞いていても気分が悪い。付け加えるなら小倉弁護士も余り好みの顔ではない。この写真のさげすんだような目が嫌なんだけれども、コメントしても検閲ではじかれちゃうだろうから、陰口といわれないようTBはしておく。この生理的に受け付けない感覚というのは俺が今まで生きてきたわずかな経験からくる勘であるので、それについて説明はできない。けれども嫌なものは嫌なんだ。だから橋下弁護士を応援するのだが、なにか文句あるか?

【母子惨殺】 弁護士ら 「橋下弁護士、業界の笑い者」「懲戒請求した人達、彼にそそのかされた被害者だから今は提訴しない」などの2ちゃんねるまとめを見ても、いまだかつてこの弁護団を支持した意見というものにお目にかかったことがない。みんなもっともらしくなんか言っているが、要はこの弁護団が嫌いな理由を後付してるだけといっても過言じゃない。

この感覚の集合体が「世論」なんじゃないかと思う。ネットイナゴとかコメントスクラムとか忌み嫌われても止むを得ない面も確かにあるが、多分それが「大多数の意思」の一部であり、その大きな力は何人たりとも無視できないのではなかろうか。



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posted by oyajiman at 2007年09月06日 02:31:12



コメント

おやじです

ひどいですなー。小倉弁護士のつまらんジョークを評価するなんて。橋下さんが弁護士でないタレント活動に専念するなら、ただのタレント。小倉弁護士もくやしければタレントになればいいのに。もっとも、あのくそつまらないジョークしかできないようでは誰もタレントには使わないでしょうけどね。という意味のことを小倉さんのブログに書いたけど反映されるかな。
顔についてはノーコメント。私も人のことを言えないので(笑)
2007年09月06日 03:05:52

oyajiman

あー、俺も以前「読解力が不足しているためか、あなたのいいたいことがわからない。俺みたいな奴にもわかるように、この場合はこう、この場合はこうと、あなたのいいたいことをマトリックスにまとめてやさしく教えてちょんまげ」みたいなことをコメントしたら、ものの見事にスカされました。予想通り検閲官は自分の意見展開に有利なものしか取り上げてくれないみたいです。

よって「反映しない」さんに3000点。「誰にも公開しませんよ」カードを持っているに違いありません。

だけどTBは結構ルーズでほぼスルー。片手落ちなのが素敵だよね。
2007年09月06日 03:31:59

ちぇっと

私は橋下弁護士はおかしいと思います。
山口母子殺害事件の弁護団の主張は一見、奇妙きてれつに見えますけど、でも、それが非常識なものかは、事件記録を見て、被告人の言い分を聞いた弁護団にしかわからないものです。あのような事件を犯す被告人自体が正常の精神であったとは思えないのですから、その異常性をベースに弁護方針を組み立てると、あのような主張になるのかもしれません。
それが正当な主張なのかどうかは、刑事裁判所が判断することです。国民や社会一般が判断すべきことではありません。
国民多数がおかしいと思うから、あの弁護団は懲戒を受けるべき、ということになるのなら、「ユダヤ人は抹殺すべき」と国民の多数が思えば、抹殺しても構わないという論理に繋がってしまうでしょう。
国民多数がおかしいと思う声は、検察官が代弁すべきなのです。
弁護士の役割は、被告人の利益を守ることです。
橋下弁護士は、この刑事弁護士の基本的職務がわかっていません。
懲戒に掛けるべき、と国民を煽るのなら、自分がまず懲戒請求すればよいでしょう。その懲戒請求自体が、懲戒に該当するものであるが故に、自分では手を汚さず、マスコミ報道だけで事件の真相を知らない国民一般を煽っているものであって、卑怯だとも思います。
大体、テレビにばっかり出て、弁護士の仕事をしていない人が、偉そうに弁護士のあり方についてコメントする資格はありません。
「たかじんのそこまで言って委員会」では、弁護団の弁護方針がおかしい、などと批判しておいて、あの弁護団の弁護方針について説明した集会に出席し、弁護方針がいかに立てられたかを聞いたとたん、一転して懲戒申請の理由を「説明責任を果たしていない」などと以前とは違うこと言ったりして、信用できません。
それに社会に対する「説明責任」など、刑事弁護士にはありません。法廷でその主張が認められるか否かであり、裁判所が弁護団の主張が正しかったに対して判断することで十分なはずです。その結果をもって、社会が受け止めることで、社会に対する説明が果たされることになるはずです。
刑事弁護士は、被告人に対する関係で守秘義務があるのですし、また、訴訟戦略があり、公開してしまうと手の内をさらすことになってしまうのだから、弁護途中で、社会に対して説明せよと求めること自体が無理があります。
2007年09月11日 18:36:12

oyajiman

ちぇっとさんのおっしゃることは至極もっともな御意見です。

ところでこのエントリは感情だけで結論を出していますので、反論されても意味がない事をわかっておられるでしょうか。例えるならDQN女子高生との会話で、いくら正論で諭しても「だってー嫌なんだもん」で会話が終わってしまうようなくだらんエントリだってことです。ただ、ちょっと考えていただきたいなと思うのは、あなたの意見も個人の好き嫌いに左右されている部分はありませんか?という点です。

そもそもこの事件、日本では大人2人以上の殺人が死刑該当レベルですから、一般の殺人事件の判例から言えば「死刑判決」などありえるレベルではないと思うのですが、いつのまにか「死刑が当り前」というような事件にされてしまっています。

これは世間の感情的な勢いに司法までもが流された結果であり、つまりは感情を無視した建前は押し戻される場合もあるという事を端的に表した例だと思います。もしこの事件で死刑の判決がくだされたならば、それはそれで世間の風評が判決に影響を与えることを実証したことになります。もっと言えば、差戻しされた時点で橋下弁護士のやっていることと大差ないことを、既に司法は認めているのです。つまりこの事件は、差戻し審になった時点でオワタって奴なんだと思っています。

その世間の感情を誰が煽ったとか野暮な事はいいたくありませんが、ネットでの情報発信によって、当事者の生の意見が聞けたりさまざまな意見を目にすることが出来るようになったのは素晴らしい進歩だと思っています。
2007年09月11日 19:34:25

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2007/09/06 18:06
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