Linuxからアホ話まで、何でもありでござる

2004年06月22日

ある地方銀行のお話

[だめだこりゃ]
さて、金融機関に対する文句の多いオイラですが、またまた「とある地方銀行」についてのお話をしましょう。

その銀行は地方銀行としてはかなり大きいほうで、格付けもなかなかいい位置にいます。言うなれば地方銀行の雄です。しかし、その銀行は、どういうわけか都市銀行からはあまり評判が芳しくありません。

その銀行をメインにしている会社は、よく他行から「メインはどうお考えなのですか?」と言われるようです。確かにその地方銀行は、都市銀行にくらべて、企業に対してのアドバイス等はあまり行いません。そのため最初は、収益改善が出来なければ回収もままならないという理由で言っているのかと思っていました。

しかし、実は違っていたようなのです。例を挙げて説明しましょう。

ある会社が銀行に対し、スポンサーを見つけて債権放棄と債権買取を申し入れたとします。この場合、通常銀行はとんでもない額の債権放棄をすることになります。最低でも50%は放棄することになるでしょう。簡単にいうと、「これしか返せないから、後はまけろや」という話です。そうなった時、貸している方は少しでも多く取りたいのは当り前のことです。

さて、この場合、取り分はどのようにして決めるのでしょうか?

法的な手続きを踏んだ場合は、裁判所(正確には裁判所が任命した第三者)になりますが、そうでない場合、通常は一番の債権者が中を取り持って調整するようです。つまり、親分が決めるわけです。分け前の総額は決まっています。当然、親分が子分に不公平のないように分け与えなくてはなりません。

ここでもし、親分が子分のことを考えず、自分だけいい思いをしようとしたらどうなると思いますか?とんでもない親分と陰口をたたかれ、誰からも信用されなくなりますよね。

この地方銀行は、どうやらこの「とんでもない親分」のようなのです。自分だけ取り分をさっさとかっさらい、後は知らん振り。業績も上がるわけですわ。そもそも、先の業績を読めずにどんどん貸し付けていった責任はないのでしょうかね。メインバンクとしての責任はいずこへ~。

この銀行、他行との話し合いはほとんどしないようです。それどころか、他行には、債務者の口を使って言わせることも良くあります。確かに返せないのは債務者ですよ。でもね、「これしか返せない」と言ってる債務者が、アンタにはこれだけ、アンタにはこのぶんなんて、取り分の調整までやったら殺されますがな。

この銀行、地方銀行ですから、大都市でごく普通に起こっている債権放棄などのノウハウはないのでしょう。今まではそれでよかったのでしょうが、これからの不良債権処理は都市銀行から地方銀行へシフトしていくことになっています。なのに、そのノウハウがないと言う事は・・・。これはあくまで憶測ですが、融資先企業の格付けをかなり甘くして、自己資本比率を高く見せているところも多分にあるのではないかと思います。金融監督庁からの指導に、どう対処するつもりなんでしょうね?リスク管理もへったくれもありませんね。人の会社に注文つける前に、まずは自分の足元じゃないかと思います。ホントにもうアンビリーバボーな会社もあったものです。これじゃ「やり逃げ」最低男とおんなじじゃ。┓(´_`)┏

ブログランキング・にほんブログ村へ
posted by oyajiman at 2004年06月22日 23:15:10



コメント

コメントはありません

トラックバック

トラックバック
このエントリにトラックバックはありません
このトラックバックURLを使ってこの記事にトラックバックを送ることができます。 もしあなたのブログがトラックバック送信に対応していない場合にはこちらのフォームからトラックバックを送信することができます。.

コメントする