いま、
パソコンテレビ GyaOのシネマチャンネルで、俺が見たくて見たくてたまらなかった
大魔人が三作一挙に見れる。感激である。
昔見たこの映画を探していたのだが、ビデオレンタルを探しても置いていない。もう一度見るにはDVDを買うしかないのかなと思っていたので嬉しさも倍増だ。
この映画は昔の映画としては特撮もすばらしく、1966年の作品とはとても思えない。世界に冠たる日本映画であった時代だ。なにより驚愕すべきは脚本だろう。今であれば
子供向けとして安易に作られてしまいそうだが、手を抜くというか子供向けだからみたいないらぬおせっかいが入らないのはすばらしい。悪玉は見ているものが地団太踏んでしまうくらい憎らしい悪玉で、善玉はどうしても悪玉には歯が立たない。つい感情移入してしまうくらい徹底的に悪なのだ。
その分勧善懲悪も徹底していて、大魔人は悪者に微塵も情けをかけることはない。悪者をじわじわと追い詰め、徹底的に恐怖を与えた後に慈悲もへったくれもなく正義の鉄拳を下すのだ。ざまあみろという感覚とともに胸のつかえが一気に下りる爽快感はなかなかである。水戸黄門など足元にも及ばない絶対的な力、その力によって裁かれる者と救われるもの。これ以上わかりやすい設定はあるのか。
猿蟹合戦のように日本の昔話はシビアなものが多かったと思うのだが、残酷だとかといった理由でいまではかなり改ざんされているらしい。そういう意味では、もうこういう作品はでないのではないかと思う。
大魔人も今風にアレンジすれば、悪人を懲らしめて改心させてめでたしめでたしになってしまうのだろうが、そんなの面白いわけはない。というか、そういう
悪を100%悪としない風潮がはたしていいものなのかどうか、俺は疑問に思うんだけどね。
大魔神、良かったですよね。
私は子供の頃に始めて見ましたが、子供でも分かる単純な映画でありながら、大人でも楽しめる娯楽作品になっていたところがすごいと思います。
今こんな映画ないですよねえ。