Linuxからアホ話まで、何でもありでござる
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2011年11月17日

CBR400F

[思い出のマシン]


これは俺の後輩が乗っていた。これが発売される頃、バイクはどんどんスパルタンになって行き、GSX400FSとかFZ400RとかZ400GPとかが出ていたと思う。

このCBR、エンジンの外見はCBX400Fにとてもよく似ていたが中身はぜんぜん違っていて、あのREVという可変バルブ機構がついていたのだ。たしかREVがついた初めてのマシンだったはず。後輩は「8000rpmあたりからエンジンの音が変わるんですよー」とうれしそうに語っていたが、俺にはその違いがよくわからなかった。鈍感すぎるだろ俺。

外見もCBXとは大きく変化した。一番変わったのはフロント回り。ブレーキはインボードディスクからオーソドックスなダブルディスクになり、流行だった16インチが採用された。乗った感じはやっぱりHONDAのマシン。癖といえる癖もなくとにかく乗りやすい。確か教習車にも採用されたはずで、それくらい癖がないってマシンだ。

この頃のオートバイはなぜかマフラーが両側出しだった。聞くところによるとCB400で集合管を出したらそれ以降運輸省だったかが集合管を認めなくなったとか・・・だからGSX400FSインパルスが集合管で発売されたときには「いいのかこれ?」ととても驚いた記憶がある。まぁ考えてみれば車なんかは当然集合管なのになぜバイクは駄目なのか理解に苦しむのだが、このころはメインスタンドが無いとダメとかキックペダルを必ずつけろとか、理解に苦しむ基準はたくさんあったっけ。

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2011年11月16日

勝手に走って行ったCB125T

[思い出のマシン]


このマシンは俺の住んでいた大学の寮に捨てられたような状態になっていた。俺がこのマシンを物欲しげに眺めていたら、そのマシンの持ち主は「お前にやるよ」といって鍵をくれた。何てラッキー。

しかしこのマシン、傷みはとても激しかった。フロントフォークはオイルシールが破れてオイルが吹き出しほぼスプリングだけの状態。ドレンボルトを開けたら「何コレ?」みたいな得体の知れない灰色の液体が出てきたし、タイヤはひび割れチェーンは錆び放題たるみ放題・・・それでもさすが世界のホンダ、汗だくになってキックしていたらエンジンがかかった。

125ccながら2気筒のエンジンは低速トルクこそ無いものの、とても良く回った。「結構おもしろいじゃんコレ」と思いながら、調子に乗ってベタッと倒したら前後輪ともズルーッと滑りやがった。いやー、とんでもないタイヤでかつ空気圧も低いの忘れてたんだよね。

マシンは滑りながらコーナーを曲がりきれずアウトにどんどん膨らんでいく。そして前後輪がほぼ同時に路肩の縁石に激突! マシンはその衝撃で急に起き上がってしまい、その反動で俺はアウト側に体ごと投げ出されてしまう。縁石の先には用水路があり、そのまま転がっていけば用水路の中に落っこちるしかない。俺は数回回転した後見事に立ち上がり、その勢いで用水路をジャンプし反対側にきっちり着地した。10点満点!

マシンを見ると、なぜか倒れずライダー不在のまままっすぐ走っていた、冗談抜きで。20〜30メートル走ってついに失速し、フロントがフルロックしてグチャッと倒れた。

倒れた時はそんなにスピードが出ていないように見えたのだが、マシンのダメージは結構大きかった。直すのもバカらしかったのでこのマシンは再び放置してしまったっけ。ゴメンよCB125T。

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2011年11月14日

のへじのVT250F

[思い出のマシン]

このVT250Fは、「のへじ」という後輩が乗っていた。なんで「のへじ」かというと、いつものへーっとしていたからなのだが、その辺りは昔書いた記憶があるので「のへじ」でサイト内検索でもしてもらえれば出てくるかもしれん。

さて、このVTはホンダの90°V型2気筒エンジンを積んだ名機だ。そのエンジンは驚くほど良く回り、トルクもそこそこあった。ホンダのスポーツ系がV型エンジンにシフトしていくきっかけとなったマシンかもしれない。開発者の話をなにかで読んだが、このVTの開発期間は半年足らずだったという。90°の挟み角のエンジンは理論的に一次振動が0で、クランク幅も並列2気筒よりも短く出来る。開発中のエンジンはどこまで回るんだろうと思うほど良く回ったらしい。

ブレーキはCBX400Fでも採用されたインボードベンチレーテッドディスクを採用。フロントにはビキニカウルを装備し、赤いパイプのダブルクレードルフレームが斬新だった。フロントはその当時流行りかけていた16インチを採用、スリムで高い旋回性を誇った。

このVT、回すとそれなりに速かったしツーリングでもバッチリ、とにかく乗りやすくてオールマイティであった。理論上一次振動0とはいうものの、それなりの振動を感じない訳ではない。しかしその振動は排気音などから感じる部分が多く、実際は90°V型らしくどの回転域でも極めて振動は少なかった。俺もVFR以降しばらくV型ばかり乗っていたが、久々に並列4気筒のCBRに乗ってみて改めてその振動の大きさに驚いた。並列4気筒も振動が少ない部類のはずなのだが、90°V型の振動の少なさは次元が違うものなのだ。

のへじがこのVTを買ってすぐ、俺はのへじを誘ってプチツーリングに出かけた。のへじは免許取り立てだったので俺もさほど飛ばさず、かつのへじの無理なペースにならないようバックミラーでのへじの様子を頻繁に確認しながら走っていた。だが、とある緩いコーナーで、なぜかのへじは路肩のほうに吸い込まれて行くようにアウトに膨らんで行った。こういうときは全てがスローモーションになるのだが、FEARのスローモーのように自分もスローモーションになるので助けに行くことはできない。げげげ、なにやってんだアイツ、と思ったときには時既に遅し。新しいマシンはグチャッっと地面にキッスし、のへじは地面に投げ出されてしまった。なんということだ。おニューのマシンがもったいないじゃないか。

とりあえず俺はマシンを止めのへじの元に駆け寄ったのだが、のへじはのへーっとしているだけで倒れたマシンを起こそうともしない。しかたがないので俺がマシンを起こし、ついでにマシンのダメージも確認する。ブレーキレバー、ハンドル、マフラー、ステップ、カウルなどに転倒痕が残っているが、エンジンはかかるしフロントフォーク等の曲がりもなさそうだ。相変わらずのへーっとしているのへじを正気にもどし、簡単な修理を行うべく俺の住む大学寮まで連れていく。初心者を引っ張り回して転倒させてしまった罪悪感のようなものを感じた俺は、数時間かけてVTの修理をしてやった。それなのにその間のへじはそんな俺を尻目に居眠りこいていた。

罪悪感が怒りに変わったのは言うまでもない。

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2011年11月10日

400cc4気筒と言えばZ400FXだろ

[思い出のマシン]


CB400Fが無くなったあと、400ccで唯一の4気筒だったマシンがこれ。デザインはこれぞKAWASAKIというような直線的なもので、本当にカッコ良かった。KAWASAKIってZ2のころは丸みを帯びたデザインだったのだが、次第に硬派な直線的デザインに変わっていったんだよね。このZ400FXは通称FXと呼ばれて、400ccの代名詞になっていたといっても過言じゃない。

その後YAMAHAからXJ400が、SUZUKIからはGSX400Fが、そしてHONDAからCBX400Fが発売され、空前のバイクブームを引き起こすわけだよ。このFXはそのきっかけを作ったマシンと言えなくもない。

このマシンは先輩が乗っていて、ちょっとだけ貸してもらったことがある。またがった時の第一印象は「シート高いっ!足がつかん!」だった。免許取り立てでヘタクソなのに、あのシート高はちょっとビビった。その上車重はCBX400Fより20Kg以上重い200KgOverだったはずで、「倒したらヤベーぞ」と真面目に思った。ハンドルも結構遠くて、タンクが長いなーという印象。

またがったときは身構えたが、走り出して見ると信じられないくらい乗りやすかった。エンジンはジェントルで扱いやすい。ハンドリングもクセがなくブレーキも良く効いた。さすがKAWASAKIだと思った。

今改めて調べてみると、FXってフロントシングルディスクだったんだな。ずっとダブルディスクだと思ってたよ。

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2011年11月08日

ノブのXJ400

[思い出のマシン]


このマシンは全くクセがなくとても乗りやすかった。見た目も格好良かったので乗っている奴は多かったと思う。4本マフラーのXJ400Dって奴もあったはずだ。またがったときの第一印象は「ハンドルが遠くて高いナー」ってこと。これは多分このマシンのハンドルが遠いのではなく、他のマシンに比べCBX400Fをはじめとするホンダのマシンのハンドルが近かったせいだと思う。どのマシンに乗ってもハンドルが近いと感じたことはほとんどないからなぁ。同じ時期に発売されていた400cc4気筒マシンの中でも、XJ400のハンドル位置は高かったように記憶している。

このマシンには「ノブ」という奴が乗っていた。かなり速いやつで、峠では全然かなわなかった。

一度だけこいつの後ろに乗せてもらった事があるが、速く走るだけあって二人乗りでもマシンが安定していて感心した。ヘタクソの後ろに乗るとブレーキングやアクセルオンオフでかなりギクシャクするし、なによりバンクさせるタイミングがおかしくて心臓によくない。うまい奴はバンクさせたときに遠心力と重力が綺麗にバランスしているので、タンデムシートに乗っていても意外にバンクしている恐怖を感じないものだ。ギヤのシフトもスムーズだしブレーキングでも綺麗に荷重を前後に振り分ける。ノブの運転がまさにこれで、結構飛ばしていたのだが怖さはほとんど感じなかったっけ。

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2011年11月01日

身代わりにされたXS250

[思い出のマシン]


このバイクも俺の後輩が乗っていたマシンだ。このマシンも別に乗りたくて乗ったわけじゃない。

その日俺はバイト先で働いていたのだが、そのXSに乗った後輩がやってきた。で、こいつ、突然「おやじまんさんのバイク貸して。」といって、自分のマシンをマシン質に置いて行きやがったのである。一緒に走りに行ってちょっとマシンを借りたり貸したりすることはあっても、まるでバイクレンタルのような貸し方は後にも先にもこの時だけだ。というか、この野郎は俺が仕事でアタフタしているのをいいことに勝手に乗っていきやがったというのが表現としては正確だ。泣ける。

仕方がないので渋々このXSに乗ったのだが、このマシンのエンジンは本当に驚いた。一応DOHCなのだが、フケがむちゃくちゃ遅いのだ。というか、あの程度のフケ上がりだったらOHVでも十分だろと思ったくらい遅い。回転の上がりも遅いが落ちも遅かった。今まで見たエンジンの中で一番遅いと思う。なんのためのDOHCだよ!(怒)と、人のマシンながら何だかムカついたのだった。

俺はこれだけでもうお腹いっぱいになってしまって、ハンドリングとかブレーキとかのフィーリングは全く覚えていない。もしかしてあの後輩のマシンだけが特別だったんだろうか。

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2011年10月30日

XL125

[思い出のマシン]


俺はほとんどオフロードマシンには乗ったことがない。そんな俺がなぜこのマシンに載ったことがあるのか。その理由は今ではあまり考えられないものだった。

ある日、寮に住む友人がニヤケながら「お前のバイク借りちゃったー」と言ってきた。俺はそいつにバイクを貸した覚えなど全くなかったのだが、そいつは「いやー速いなー」とかニマニマしながら言いやがる。

「はぁ?お前にバイクなんて貸してないじゃんか。」というと、そいつは「お前のバイク、俺のキーで動いたんだよ。」と言った。

は?なにそれ?

すぐには言っている意味がわからなかった俺。ちょっとした間の後、おいおいホントかよと思い「ちょっとお前のバイクの鍵みせろ」とそいつからキーを奪い俺のと比べてみると、なんとまぁキーに打刻されている番号が全く同じだったのである。冗談抜きでそいつのキーで俺のマシンが動いたのだ。当然逆もしかり。そいつのXL125は俺のCBX400Fのキーで問題なく動く。

ちょーむかいついたので「お前のバイクも借りるからな」と捨て台詞を残してそいつのXLで遊びに出かけた。腹が立っていたのでサスのストロークがとても長かったこととやっぱり125だよなというエンジンパワーくらいしかマシンの印象は残っていない。

その頃のHONDAのキーは打刻が3桁しかなく、その番号が同じものは全く同じキーだったようだ。つまり1000台に1台は同じキーで動いたのだろう。その偶然が、たまたま同じ寮に住む奴に起こったわけだ。それでも自分のキーを人のバイクに挿してみようなんて奴もそうそういないだろうから、1000種類しかないキーでも良かったのかも知れん。今じゃ考えられないことだけどね。

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2011年10月27日

耕運機と呼ばれたCB250RS

[思い出のマシン]


このバイクはに俺の先輩が、セルがついたRS-Zには後輩が、ツインカムにして放射状4バルブ方式燃焼室に変更したCBX250RSは違う後輩が乗っていた。

エンジンはオフロードマシンXL250のものをベースに振動対策でバランサを組み込んだものだったと記憶している。エンジン音はシングルのダダダダダッという感じにパーツがビビるような高周波がまじり、まさに「耕運機」だった。バランサ付きとは言えそこはシングル、それなりの振動がとても心地よかったっけ。

ハンドリングはこのマシンのコンセプトどおり、まさに「ヒラリヒラリ」。ちょっと間違うと落ち着きなくパタパタ倒れるだけの節操のないマシンになってしまうのだろうが、それを絶妙なところでヒラリ感にまとめ上げたのはすごいと思う。このマシンの軽さが良い影響を及ぼしているに違いない。

ブレーキもフロントはシングディスク、リアはドラムであったが、何といっても乾燥重量がたったの129kgだったので見た目以上に良く効いた記憶がある。単気筒なので、エンブレの効きも強いし・・・

RSはセルがなくキックのみでのスタートだった。先輩のキックでエンジンをかける姿が今でもはっきりと脳裏に残っている。俺がバイクを買う前、よくこの先輩RSの後ろに乗せてもらっていたんだよな。マシンは軽かったが二人乗りしても安定感は高かった。このころのマシンはシートも比較的フラットで二人乗りもしやすいかったなぁ。後輩が乗っていたボルドールカラーのRSZとはよく一緒に走りに行ったっけ。

いつぞやそのRSZと高速を走っていたら、突然前を走っていたRSZが急減速。ブレーキランプも何もつかないのに、だ。ちょっと予想もしていなかったので危なくぶつかりそうになるが間一髪で回避。何やってんだよ(怒)と思ったらなんとガス欠だった。ホントシングルのエンブレはよく効くよなぁ。

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2011年10月26日

「こわいわ」のGSX250

[思い出のマシン]


「こわいわ」と言ってもこのマシンが怖いのではなく、あだ名が「こわいわ」という奴が乗っていたという意味。

このマシンが発売されたのはCBX400Fが発売される少し前だったと思う。「こわいわ」は結構現実的な奴だったので、維持費も安くて済むという理由で4st250を買ったようだ。

こわいわからこのマシンを借りて乗ったことはあるのだが、イマイチ印象がない。覚えているのは「るるる」みたいな特徴的な音を出すエンジンだ・・・あれ?違ったっけかな?ちょっと自信がない。4st250ツインのエンジンはそれなりのパワー、ハンドリングも癖がなくブレーキも普通に効いたんだろう。印象が残らないくらい普通のマシンだったってことだ。

写真を見ての通り、デザイン的にはそれなりという感じ。これが確かSUZUKIの最初の4st250だったはず。SUZUKIには2st250のRG250って奴もあって、こっちはさすが2stという加速だったらしい。

このGSX250はその後刀系のデザインに変更されてグッと格好良くなったっけ。

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2011年10月24日

ガタガタになるまで乗ったCBX400F

[思い出のマシン]


RD400の罠をクリアし、めでたく中型免許を取得。無謀な俺はすぐにバイク屋に行って発売後半年たらずのCBX400Fを購入した。

このバイクには思い出がありすぎて書き出したら止まらないので、単純にマシンインプレッション的なことだけに留めておくことにする。

ホンダファンが待ちわびた400cc4気筒マシンは、当時クラス最高出力の高回転型エンジン、あのCB400Fを彷彿とさせるエキパイ、プロリンクサス、インボードディスク、ブレーキトルクセンサー型アンチダイブと、期待を全く裏切らないものだった。

まずはその当時最高出力を誇ったエンジンについて。48psを11,000rpmで叩き出すそのエンジンは軽くよく回り、ライバルであったZ400FX、XJ400よりもショートストロークでトルクは若干低めだった。乗った人は大体「モーターみたいだね」という言葉を使うほどヒュンヒュン回ったっけ。エグゾーストノートも比較的マイルドだったのだが一応インライン4、7000回転くらいからエンジン音はそれなりに猛々しくなり9000回転以上では俗に言う「ホンダサウンド」だ。このエンジンのボアストロークは今のCB400 SUPER FOURとかと一緒である。なので、基本的には同じような味付けと思って構わないのではなかろうか。

注目された一つの「インボードディスク」だが、なんだかんだ言っても所詮はシングルディスク、効きはそれなりでしかなった。お世辞にも「超強力」とは言い難い。それどころかその形状からメンテは非常にしにくいし、ディスクローターが錆びやすい鋳鉄ということもあって、中でとんでもない錆び方をしていて驚いた。まぁ雨の日とかもお構いなしに乗っていたし、ジャバジャバ水をかけて洗っていたから当然かもしれん。

もう一つの注目であったプロリンクサスは初心者だったのでその効果はよくわかっていない。新車のころはとてもよく動いていたプロリンクサスだったが、乗りつづけるにつれ動きは渋くなっていった。本来ならオーバーホールしてメンテするべきだったのだろう。しかしそんなのお構いなしで乗っていたので、最後はリジッドじゃねーのこれというほど動かないサスになってしまった。

とてもとても思い入れの深いマシンではあるが、とんでもない状態になるまで乗り続けていたしはっきり言って大した性能でもなかったのでマシン性能にはさほど良い思い出はない。峠の下りでフロントブレーキがフェード気味になって全然止まらず泣けたとか、度重なる転倒等でホイールが歪み140Km/h以上ではハンドルが振れ出したっけとか、行きつけのバイク屋に行ったらミシュランの営業マンがきていて「あのバイクのリム、何インチ?」と聞かれ2.15と答えたら「日本のメーカーってダメだねー。そんなところでコスト下げても意味ないのにね。」と言われたとか、カムチェーンテンショナーがアレでガチャガチャうるさくなったとか、見た目以上に燃費はよくてロングツーリングでは30Km/l以上走ったのはざらだとか、ああ、書き出したら止まらん。

タイヤ前後4本、チェーン2本、マフラー2本、タンク3個、リアホイール1個、その他部品は数知れず・・・結構交換しているな。最後は5万円で下取りに出したこのマシン。つい最近では定価より高い値段で取引されているのをみてぶったまげたっけ。

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2011年10月22日

罠マシーンだったRD400

[思い出のマシン]


教習所にはマシンが二種類あり、ひとつはHAWK II、もう一種類がこのRD400だった。ただ、このマシンに当たったのは一回しかなく、そのたった一時間のインプレッションでしかないことは予めお断りしておく。

まずこのマシンに乗る前、教官から「これは2stだから急にドンと来るから気をつけて」みたいなことを言われた。エンジンを始動すると、空冷2st特有のフィンから出るジャランジャランという音が印象的だった。エンジンのフケは速く回転数の落ちは遅い。乗ってみるとHAWK IIより低速からトルクがあるように感じる。

走り出してまず驚いたのがフロントの粘っこさだった。HAWK IIと同じように曲がろうと思っても全く曲がれないのだ。このハンドリングはあのRZにも共通する部分があるように思う。きちんと重心を移動させてやればしっかり曲がるのだが、所謂ハンドルをこじって曲がるということがとてもやりにくいのである。これには本当に焦った。こういうハンドリングはどうしても馴染めず、これ以降なんとなくYAMAHAのマシンを敬遠してしまうようになったんだよなぁ。

次にビックリしたのがエンブレが全く効かないことだ。アクセルを戻しても減速する気配さえ無い。これも思い切り面食らった。このころはまだバイクの挙動が染み付くまでいっていなかったので面食らう程度ですんだのだろうと思っている。というのも、アクセルを戻したときに口から心臓が飛び出るほど驚いたマシンに乗ったことがあるからなのだが、その話はまた後で。

このマシンの罠は、実はここからだったのである。エンブレの効かなさに慌ててフロントブレーキをかけたのだが、これがまた全然効かないのだ。今まで乗ったことのあるマシンの中で、ぶっちぎりに一番効かないブレーキだった。ディスクにオイルでも塗ってあるんじゃないかと思ったくらいなのだ。こりゃまずいと思った俺はかるーくリアブレーキをかけた。かるーくかけたつもりなのにリアタイヤはあっけなくロック。なんでやねん。中でも地獄だったのが急制動。アクセルを戻しても全く減速せず、フロントを目一杯握ってもどうにも止まらない。仕方なくリアブレーキをかけるとちょっと踏んだだけでロックする。マシンの動きにも慣れてきたのに、急制動だけは全部失敗して教官に怒られまくった。「こんなマシンでオマエは止まれんのかヨ(怒)」と思ったのは言うまでもない。

今ふと思い出したのだが、あの頃のマシンは必ずキックペダルがついていて、教習所でマシンを始動させる時はセルを使っちゃダメ。必ずキックペダルで始動させなきゃダメだったんだよな。マシンには必ずセンタースタンドがついていて、マシンを停めるときはセンタースタンドを使わないとダメだったような・・・まぁ今じゃキックペダルやセンタースタンドなんてついていないから、使えって言われても物理的に無理なんだけどねwww

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2011年10月21日

初めて乗った中型 HAWK II

[思い出のマシン]


Z2でバイクの虜になってしまった俺が、初めて自分で運転したマシンがこのHAWK II(CB400T)だ。このバイク「やかんタンク」と言わるほどなので、デザイン的にはカッコイイとは言い難い。しかし実際に乗ってみると本当に乗りやすいマシンだった。

マシンの取り回しや引き起こしをしたあと、ついにマシンを動かす時がやってきた。原チャリには乗ったことがあったが、400ccはもちろん初めてである。ちょっと緊張したが、マシンはバタバタバタという感じの排気音とともに呆気ないほど簡単に動き出した。走り出すと動きはまったくクセがなく、とても乗りやすい。これ以降ホンダのマシンに数多く乗るわけだが、いずれのマシンも乗りやすいマシンばかりだった。多くの教習所でホンダのマシンが使われるのも納得だ。

ただ、このHAWK II、乗りやすいのだがデザインや性能で人気車種とは言い難いものだった。

この頃のホンダのマシン作りのスタンスは今にちょっと似ていて、ホンダは「400cc程度の排気量ならツインで十分」とか「DOHCは不要」とか「アルミダイキャストホイールよりコムスターホイールのほうがしなやかで剛性もあっていい」とか公言してはばからなかった。同じ車体でエンジンだけをスケールダウンしたHAWK(CB250T)という奴もあって、なんつーか完全な作る側の都合だけって感じのラインナップで萎える。ホントこのころのホンダは最悪だったな。その言い分はわからなくもないが、バイク乗りが求めているものとは全然違ったし「コストのかかることはしない」というふうにさえ聞こえた。バイク雑誌はさすがにホンダのマシンを悪く書くことはあまりなかったけれど、それは他のメーカーにもあまり魅力的なマシンがなかったから通用しただけなんだよね。それがZ400FX、XJ400などの台頭によって、そのスタンスを180度ひっくり返さざるを得なくなった。そしてCB400以来の中型マルチである名機CBX400Fを世に出すわけだが、ここでもコムスターホイールはそのまま使われていたのが興味深い。あの時は「ホンダってどんだけコムスター好きなんだろう」と思ったっけ。

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2011年10月18日

Z750RS

[思い出のマシン]


ふと、俺が乗ったことがあるマシンってどのくらいあるのかなと思ったので、今まで乗ったことのあるバイクについて書いて行く事にした。

まず忘れてはならないのがZ750RS、そう、Z2って奴だ。このマシンは俺の大学の先輩が乗っていて、何度か後ろに乗せてもらった。それまでバイクになどそんなに興味がなかったのだが、この先輩のある行動から、俺はバイクにがっちりと心を捕まれてしまうことになる。

あるとき、俺はその先輩に「ちょっと構内を流すから後ろに乗れ」と言われた。構内とは大学構内のことである。俺と先輩は大学構内にある同じ学生寮に入っていて、夜中ともなれば構内は誰もいない素敵なコースとなる。少し構内を走ったあと、その先輩は一番長い直線の手前でマシンを止めた。マシンから下りるのかなと思った瞬間、その先輩はローで一気に急発進しやがった。俺の足はタンデムステップから見事に外れ、マシンから落ちなかったのが不思議なくらい。後ろにのけ反ったからだを支えているのはケツと先輩の体に回してある左手だけである。ほぼシートとズボンの摩擦力だけが頼りの状態だった。

それでもなぜかマシンのメーターだけは見えた。タコメーターはあっという間にレッドゾーンに吸い込まれマシンは一瞬にして時速80Kmまで加速。さらに先輩はセコにギアを入れて全開。すると、あの重い車体があっという間に時速120Kmに到達した。その直線は距離にしてたった500m程度である。

この加速が俺をキチガイにした。

こんなバケモノみたいな乗り物がこの世にあるとは知らなかった。250Kgもあるマシンを荒々しく加速するエンジン音にも痺れた。

俺のいまのマシンはローで時速120Kmを楽々越える。動力性能ならあの先輩のマシンより確実に上だろう。しかし、あの荒々しい加速は一生忘れる事はない。この出来事の半年後、俺はついに最初のマシン、CBX400Fを手に入れることになる。俺をバイクの虜にしてくれた記念すべきマシンがZ750RSなのだ。

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