メル友の姿を見ていると、俺はどういうわけか昔話の
「絵姿女房」を思い出す。よく知られている話であるので内容は割愛するが、この女房に恋焦がれている姿がどうしても友人とダブってしまうのだ。
確かに状況は全然違う。絵姿女房の方は、主人公とその女房とも同情を誘う設定であり、この友人は世間から後ろ指指されてしまうような状況である。しかし、二人とも一緒にいることを強く望んでいるが様々な状況によってそれが出来ない状況に追い込まれていく様など、主人公と友人が重なってしまって仕方がない。
はたまた違う面から見ると、この友人の妻と彼女のダンナにとっては、女房を剥奪した領主はこの友人といえるだろう。領主、主人公ともこの女房に本気で惚れ、自分のことだけを愛して欲しいと強く願っている。
この女房はとてもしたたかである。一旦は領主の女になったフリをしてはいるが、最後にはこの領主の財産もろとも一番好きな男を手に入れるのである。
やはりいつの時代も女はしたたかで強いと思い知らされるばかりだ。