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2013年08月18日

最初は裏切られた感いっぱいだったMC21(NSR250R SP)

[思い出のマシン]

NSR250R(MC18)にはとにかく惚れまくったのだが、あるとき調子にのって2ストオイルを純正からカストロールに変えたら、エンジンからガラガラと変な音がするようになった。動力性能が落ちたわけでもなかったけれど、なんだか気になる。そんな時にガルアームのMC21にSP仕様が発売された。なんとカラーリングは伊藤真一のPENTAXカラー。MC18ノーマルで惚れ惚れする性能なんだから、新しいタイプのSP仕様となったらどんだけスゲーんだろう・・・俺は居てもたってもいられなくなり、即バイク屋にSP仕様車を注文に行ったのだった。で、MC18は後輩に安く売ってやった。

届いたMC21はリアも17インチになり高価なマグネシウムホイール標準装備、サスもSP仕様で今では当たり前になったダンパ調整が出来るタイプが付いた。そしてクラッチは乾式。エンジン音も2ストなのでノーマルでもそれなりに元気だったが、なによりこの乾式クラッチの音は結構近所迷惑なレベルで、朝走りに行く時などは少し離れた場所までバイクを押していってエンジン始動してた。

とにかく期待しまくって購入したMC21だったが、走りだしてみるとそんなに面白くない。MC18の方がとんがった感じが強く、MC21はどちらかと言えば乗りやすくマイルドになってしまっていた。エンジンフィーリングはそんなに変わらなかったが、コーナリング中の挙動が全く違うのである。MC18はある程度ビシっと決めてコーナーに入り、クリッピングポイントを過ぎたあたりでドーンとリアにトラクションをかけるとマシンがひとりでに起き上がってくような挙動があった。これが楽しくてたまらななかったのだが、MC21はコーナリング中の自由度が半端なく高くて、適当に入っていってもそれなりに曲がれてしまう。なによりクリッピングポイントを過ぎてアクセルを開けても、同じバンク角を保ったまま加速していく感じでMC18とは全く違った挙動のマシンだった。今思うと全てはサスのセッティングで、もう少し調べて試行錯誤をすればずっと違ったマシンになっていたに違いない。

そのくせハンドリングはかなりナーバスな面もあって、チャタリングのような挙動を示すことがあったので即ステアリングダンパーを購入した。ステダンの威力は絶大で、一気にマシンの挙動が安定したっけ。あれは感動した。

最初の印象は期待が大きかった分だけ若干肩透かしを食らったが、乗り慣れてくるとこれまたこれほど面白いマシンは無いと思えるほど楽しかった。特にパワーバンドを使って走ったときの爽快感は半端なく、すぐに回しすぎて頭打ちになってしまうほど吹け上がりは速かった。パワーバンドではただでさえ軽い車体が、まるで125ccやそれ以下に感じるほど軽く思えた。ただ、その動力性能に比べるとブレーキはプアだったかもしれん。CBRのブレーキは恐ろしいほど効くが、それに比べたら効きは甘いと言わざるを得ない。だから下りはエンブレもさほど効かないので結構ドキドキした。

結婚してしばらく放置していたこのマシンだったが、所有していた時間だけは今までで一番長かったな。次のRVFを買ったバイク屋が思いのほか不親切でこのマシンはタダで引き取られたが、バイク王とかレッドバロンとかに売ったら結構な値段だったんじゃないかと思う。つか、売らないで取っておけばよかったと今でもかなり後悔している。


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posted by oyajiman at 2013年08月18日 02:05:43



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