エコエコが嫌いな俺が、また屁理屈を述べますよっと。
CPUやHDなどのPCのパーツは、ものすごい勢いで性能がアップしている。最先端のCPUはエコなどクソ喰らえというくらいにスバカラシイ性能で、それに比例して電気もバカ食いするものが多い。しかし、その性能アップのおかげで、最先端の半分以下の性能でも実用には十分過ぎる製品になっている。さらには「これはこんなもんで十分だろ」というCPUは、ウソみたいな価格と消費電力だったりする。それもこれも性能をどんどん上げてきたから実現できたことだ。
エコでシンボル的な役割を果たしている自動車は、景気悪化を理由にレース活動からの撤退や縮小したメーカーが相次いだ。日本のメーカーは既にレシプロエンジンを見限っているのかもしれない。しかし、性能の追求こそが技術を進歩させ、その技術の進歩があってこそ省エネルギーが進むという側面も忘れてはいけないと思う。エコだけを目指して、本当にエコなものなんて作れるはずはない。
昔のエンジンは、ピストンスピードが秒速20mを越えると壊れると言われていたように記憶している。ピストンスピードは次の式で表される。
ピストンスピード=(エンジン回転数÷60秒)×ストローク×2
仮にエンジン回転数を6000rpmとした場合、エンジンは一秒間に100回クランクが回る。ピストンも当然シリンダーの中を100往復する。ピストンスピードの上限を20m/sとすれば、このエンジンのストローク上限は20000mm÷(100往復×2)=100mmとなる。高回転型エンジンがショートストロークなのは、このピストンスピードの上限があるからなのだ。
では比較的新しいエンジンはどうかというと、
シビックTypeRではこんな感じになる。
8000rpm÷60s×86mm×2=22933mm/s
昔上限とされていた20000mmを15%近くも越えている。
これはすべてピストン・シリンダーの素材やオイルなどの進歩によってもたらされたものだ。このような技術革新を無くしてエコなど成し得るはすもない。技術革新なしにエコを実現しようとしたら、それこそ昔の不便な生活に戻るしかないのだ。
エコ大好きなエコエコアザラ君は、そのことを知っているんだろうか。
と心の友が言っていたよ。