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2009年04月07日

OpenOffice.org導入で注意すべき事

[MSあれこれ]
以前、会津若松市住友電工でも導入されたOpenOfficeだが、四日市中央市でも導入が決まったらしい。
四国中央市がOpenOffice.orgを全庁PC1100台に導入,5年で3300万円コスト削減:ITpro
実は、以前いた会社でもOpenOfficeを導入しようとチャレンジしたことがあったのだが、そのときは見事に失敗した。なぜ失敗したかというと、
1、MSOfficeと混在させようとした。
2、操作方法の相違点など、問題点を把握しないまま導入した。
3、導入後の不平不満にすぐ屈した。
という3点に尽きる。四日市中央市の記事を読む限りでは、PCは今まである機器をそのまま流用するように読み取れるので、OSはWindowsなんだろうと思う。ライセンス料削減を主目的としてオフィススィートの入れ替えを図るのであれば、この時点でちょっと???だ。OSも変えないとライセンス料は依然として発生するからだ。

確かにMS Officeは高い。しかし、ハード+OS+MS Officeをセットで導入すれば、単体でも1台4万もしないだろう。ましてや1000台規模であればライセンス料は格段に安くなる。ただ、Windowsを使うということは、簡単にMS Officeがインストールできる環境を残すということだ。そのような逃げ道を作るのは如何なものだろう。これが最終的に大きな問題になるような気がする。そもそも一気に移行するつもりはなさそうだけれど、こんな取り組みでは5年経っても3割くらいはMS Officeが稼働していると考えざるを得ない。操作に慣れてしまえば、Linux+OpenOfficeでもさほど問題はないだろう。であればOSごとMicrosoftと縁を切った方が良いのではないか。

ただ、OSをWindowsからLinuxなどに変更した場合、一番困るのは実は印刷ではないかと思う。OSが変わればフォントも印刷形式も変わる。綺麗に印刷するには慣れと工夫が必要だ。さらにはドライバの問題もあり、いままで使えたプリンタも使えなくなる場合もある。その困難を一つ一つ乗り越えて初めて移行が成立するのだろうが、トラブルに対処する為の人為的な追加コストはあまり語られない。実はこれがもっとも大きかったりするのだが・・・

とは言うものの、以前の会社でOpenOfficeを導入しようとした頃に比べると、そのハードルはずいぶん下がったと感じる。ubuntuはWindowsよりインストールが簡単だと感じるし、同時にOpenOfficeもインストールされている。OpenOfficeも既にヴァージョン3.0まで進化している上に当然マルチプラットフォームである。使い勝手も格段に向上し機能も申し分ない。MS Officeを使ったことが無い人には、MS Officeではなくてこちらをお薦めするのが親切ではないかとさえ思うくらいだ。

それにしても、Microsoftは躓きっぱなしだ。それもヴァージョンアップの時点で大きく躓いているのが目立つ。先にも書いたがブラウザでは6.0から7.0への移行時点で失敗、OSはXPからVistaで失敗、Officeは2003から2007で大きくインターフェースを変えて失敗と、なんだか哀れにさえ見える。最近このMSあれこれというカテゴリへのエントリが少なかったのは叩き甲斐の無い企業になったからなんだよね。


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posted by oyajiman at 2009年04月07日 22:30:00



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