先日IE8.0が正式リリースされたが、このブラウザは着実にシェアを伸ばしているようだ。ただし、もっぱらIE 7のユーザーがIE 8に乗り換えただけの模様。
IE 8がIE 7の市場シェアを浸食——Firefoxには影響なし : [特集]Webブラウザ - Computerworld.jp
また、ブラウザ全体のシェアでもIEは引き続きシェアを落としているようだ。
IEの市場シェアが過去最低を記録——3月末時点で66.8% : [特集]Webブラウザ - Computerworld.jp
ふーんと思いながら、このサイトでのブラウザシェアはどうなっているのか、2007年3月、2008年3月、2009年3月の各一ヶ月のデータを調べてみた。データはGoogle Analyticsのものを使った。ブラウザ別ではこんな感じ。
[PDFファイル]
サンプル数が2007年が4200弱、2008年が15500、2009年が13500と少ないので参考値にしかならんのだが、IEのシェアはやはり大きい。けれども、年々着実にシェアを落としている。そのシェアを奪っているのがFirefoxというのが如実に表れている。というか、シェアを落としているのはIEだけだね。
これだけで見ると少々見誤るので、ブラウザのヴァージョン別にシェアを調べてみた。その結果がこちら。
[PDFファイル]
これを見ると、IEは6.0から7.0に移行する段階で大きくシェアを落としたこと、逆にFirefoxは2.0から3.0移行時に大きくシェアを伸ばしたことがから読み取れる。さらに、ヴァージョン別ブラウザではIE7.0とFirefox3.0が二大巨頭となっていることが面白い。今後IE7.0ユーザがIE8.0に移行するとすれば、単独で最多ユーザを獲得しているブラウザはFirefox3.0になってしまうかもしれない。とはいうものの、Firefoxも3.1改め3.5系が徐々にシェアを伸ばしていくであろうから、Firefox3.0が一番人気にならない可能性も高い。
ubuntuなどはありとあらゆるソフトウエアがネットから簡単に手に入り、さらにそのソフトウエアは多数の人によってディストリビューション別にカスタマイズされ、ダウンロードしてインストールするだけでほぼ問題なく使える。ソフトウエアを買って来たまでいいがサービスパックが適用されていなくてインストール出来ないとか動かないとかXPじゃないからダメだとか、そういう制限はほとんどない。そんなOSたちに標準でバンドルされているのがFirefoxだ。Firefoxはプラグインも多く、自分の好みにカスタマイズできる上、クロスプラットフォームという利点もある。2.0の頃はもっさりとしたイメージがあったが、3.0になって一気にスピードアップした。そんなブラウザがシェアが伸びない訳はないのかもしれない。このペースでいくと、このサイトでのIEシェアが50%を割る日も遠くないように感じる。
FX2→FX3で激しく動作が軽くてビックリ。
上記のような風潮で一気にFX化が進んだ時期がありましたね。
私のサイトも毎週、訪問履歴をカウントしてますがIE系は伸びませんね。(Linux訪問分を除いても)
まあ・・・Vistaの訪問履歴は、もっと悲しすぎる結果なんだが。
Win7がアップグレード版は50$で出すかも?的な噂もあるので、実現したら一気にWin7化は進むだろうね。