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2005年02月19日

提示された価格

[だめだこりゃ株式会社]
価格提示の期日が来た。

A社は社長と担当者がやってきた。社長がくると聞いたとき、「ああ、こっちは降りるな」と直感した。実際その一社の提示価格はだめだこりゃ社の希望を大きく下回るものであった。こういった閉めの話であるから社長自らやってくるのだ。

だめだこりゃ社はもう一方のB社に期待をかけた。少しでも高い値段で売却し運転資金とあわよくば事業再生にまわしたい、そう考えていた。B社からは担当と専務がやってくることになっていた。これは期待が持てるかもしれない、俺はそう思った。

B社の説明が始まった。B社の会社説明から始まり通り一遍の話が終わった後、提示された価格はA社と大差の無い価格であった。

そもそも将来価値の算出など、どこがやったってそんなに大差が無いものだ。だからこの結果は至極当然な結果なのだ。価格に差があるとすれば、それは相手がその事業をどれくらい欲しいと思っているかの差だろう。買えば儲けるという算段がなければ高値をつけるはずはないのだから。

ある程度の高値を夢みていただめだこりゃ社の経営者は落胆した。例えるなら高価なお宝だと思っていた宝石が実はイミテーションであったと鑑定されたようなものだ。自分たちの事業が外部の目で客観的にかつ冷静に計られた金額はだめだこりゃ社の経営者にはよほどショックであったらしい。「そんな値段はないだろう」とまで言い始める始末であった。しかし出てしまっている実績数値を変えられるはずもなく、そんな言葉は負け犬の遠吠え程度でしかないのだ。そんなこともわからない経営者を見るていると哀れにさえ思えた。

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posted by oyajiman at 2005年02月19日 02:00:00



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