Linuxからアホ話まで、何でもありでござる

2013年03月04日

おくればせながらB787のバッテリーについて

[これでいいのか]
航空機関連の仕事をしていた人と話をしたとき、B787の話題が出た。俺がユアサのバッテリーについて聞くと、その人は「あれはフランスの会社がユアサのバッテリーを組み込んだユニットを作っているんだよね。」と言っていた。だから本来問題にされる会社はユアサではなく、そのユニットを設計制作した会社である。そもそもバッテリーなんて過剰な電流が流れたりしないと発火なんてそうそうするもんじゃない。だからバッテリー自体の問題というよりそれ以外に原因があるはずだ、と・・・

それだけでなく、そもそもB787はあちこちでユニットを作ってそれをアッセンブリして出来た機体で、問題が起きるとどこが悪いのかイマイチよくわからないらしい。昔は全て一貫して作っていたから問題が起きるとすぐに原因が解明できたが、あの機種はユニット自体が問題なのか、その制御系が問題なのか、はたまた他からの影響なのかなど、問題の切り分けが困難とのこと。だから今回の問題の解明と改善には暫く時間がかかるだろうと言っていた。

確かに言われてみれば、例えば買ったテレビがすぐ壊れたとした場合、テレビの液晶パネルがどのメーカーであろうとその責任はテレビを作ったメーカにある。その後でそのメーカーから部品メーカーに何らかのアレはあるだろうけど、それは表面には出てこないのが普通だ。だから今回の件もユアサのバッテリーを使ったパーツを作った方に責任があるのが当たり前で、なぜあそこまで大々的に「世界のユアサ」を叩くのか不思議である。多分叩き安かったんだろうなーと思っていたら、そんな記事を発見。

B787事故でLi電池正念場、ソニー他は事業統合へ…GSユアサはスケープゴート?(1/2) | ビジネスジャーナル

この中にこんな文面がある。
仏タレスは、GSユアサから納入されたリチウムイオン電池に独自の制御システムを組み込んでボーイングに納入している。電気系統を担当したのは仏タレスで補助動力装置は米プラット・アンド・ホイットニーが手掛けた。FAAは本来ならタレスに検査に入るべきところだが、いきなりGSユアサに疑惑の目を向けた。タレスはフランスを代表する航空宇宙・軍需関連企業だ。タレスに手を突っ込むと国際問題に発展し、フランスとの関係が悪化することを恐れた。その点、「GSユアサはスケープゴーとにしやすかった」と航空界ではみられている。
なるほどなー、である。いろいろな利害関係はあろうが、とばっちりを食らったユアサはたまったもんじゃないよな。


ブログランキング・にほんブログ村へ
posted by oyajiman at 2013年03月04日 23:00:00



コメント

コメントはありません

トラックバック

トラックバック
このエントリにトラックバックはありません
このトラックバックURLを使ってこの記事にトラックバックを送ることができます。 もしあなたのブログがトラックバック送信に対応していない場合にはこちらのフォームからトラックバックを送信することができます。.

コメントする