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2012年04月13日

頑張りだけで数字は変わらない

[だめだこりゃ]
会議とかでは「ここで頑張って良い業績を残します」みたいな言葉をよく聞く。確かに意味不明の掛け声だけでも業績が上向くこともあり、それを成功体験のように捕らえて何時まで経っても「がんがれ」に終始する輩も多い。だが、そんなので業績が上がったのは単なる「まぐれ」でしかない。

掛け声だけで業績が上がるところは、そもそもがユルユルだ。個人個人が少々気をつけるだけでちょっとづつムダが省けていく。だから業績が上がるのだ。だが、それは気を抜くとすぐに元のユルユル状態に戻ってしまう。つまり、掛け声だけで業績が上がったのではなく、一時期的に業績がシフトしただけなのである。

業績を改善するには抜本的な見直しが必要だ。戦略を戦術で補うことはできないのである。頑張って仕事を増やすだけでなく、思い切ってやめることのほうが重要だったりする。特に人に関してはそうで、忙しいから人を増やすのではなく、意図的に不足気味の状態にまで落としてみるのがいい。そうすれば本当に人が足りないのかそうでないかがわかる。また、よく働く奴と不要な奴の見分けもすぐつく。なにより人手が足りなくなると、ほとんどの人はそれを補うためにスピードを上げたり工夫をし始めるのである。

これは「空腹が人を健康にする」という話とどこか通づるところがあるように思う。人は満たされると退化するのだ。過ぎたるは及ばざるが如しではあるが、適度のストレスは絶対に必要だ。

少々話がそれたが、数字に明るくない奴に限ってどうでもいいような数字にこだわり、みんなの士気を落とすことが多い。しつこいようだが、気合や頑張りで数字など変わらない。数字を変えるためには極めて具体的な対策と指示が必要であり、それを徹底させる工夫と忍耐強さが必須なのである。なぜなら商売にかかる費用は大きく変化しないからだ。従業員の給料は売上が低くなったからといって簡単に引き下げることはできない。車を動かせばガソリンは必ず使う。重油・灯油やガスや電気なしでは冷暖房もできない。ものを売るときはほぼ仕入れが発生し、その仕入れ値は売上が低いからといって下がるわけではない。つまり、費用はほぼ予測通りにしか動かないのだ。そんな状況で「頑張ればどうにかなる」なんて思っている奴は単なるお目出度い奴でしかないのである。

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posted by oyajiman at 2012年04月13日 01:00:00



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