少し前の話になるが、友人の会社で賃金や役職の見直しを行ったらしい。キモは「名ばかり管理職」を減らすことだ。
大抵の場合、管理職でなくなると残業がつくようになる。だから管理職を減らすと人件費が増加するおそれがある。近視眼的に見ると逆効果になる可能性は否定出来ない。
だが、本当に狙っているのはそこではないのだ。狙っているのは「責任の所在を明確すること」、「管理職の権限を強くすること」、そして、最終的には「管理職のステータスを上げること」なのだ。烏合の衆ではダメなのである。だからこそ責任と権限を集中させ、ダメだったら交代させる。そういう流動性が高い組織にするためには、まず管理職の数を減らさねばならない。
そういう本当の狙いもわからず、管理職から外された奴の中には「残業が増えて逆効果じゃね?」とか「なんでアイツがそのまま管理職なんだ」とか「管理職から外れたからこんな仕事はしない」とか、好き勝手に騒ぐ奴がいる。そういう奴は勝手に騒ぐといい。そんな自分勝手な奴だから管理職から外されたのもわかっていない。そして、決して次のチャンスは訪れないのである。騒いだ代償は大きいのだ。そんな思慮の浅い奴に管理職など務まるはずもないのだけれどね。