先日の
友人の話を聞きながら、こういうことが続くから「表面化しないサボタージュ」が起こって来るんだろうなと思った。
「表面化しないサボタージュ」とは、簡単に言うとみんながゆっくり仕事をするようになってしまうことだ。普通なら1時間で終わらせられる仕事を1時間半かけてする。とりあえずみんな動いているのでサボっているようには見えないのだが、全く急ぐそぶりも見せない。これをやられるとあっという間に生産性・収益性がダウンする。
そこに至までの経緯はこんな感じである。業績が悪くなって気合を入れられ、みんなネジを巻く。みんな初期段階ではまず間違いなくネジを巻くのだ。問題はその次からのステップで、ネジを巻いた成果について多少なりとも認めてもらえればその次もネジを巻いた状態を維持することが多い。しかし、ネジを巻いても巻いても評価されず全てが否定されると、「ネジを巻いてもダメなんだ」という意識しか残らない。やってもダメと言われるのであれば、やらなくても同じである。怒られるためにする仕事なんて誰もしたくないのだ。しかし、あからさまにサボるわけにもいかない。
結果、みんなゆっくり時間をかけて仕事をするようになる。発破をかけられるようなところでは人員削減もそれなりに進んでいるだろうから言い訳は簡単、「人手が足りません」だ。
こうなってしまうと軌道修正は極めて難しい。いくら気合を入れたって、この集団には通用しないのである。後は罰則でも作るしかなくなり、ますますみんなのやる気をそいでいく。特に人手を多く使う企業は人を人として大事にしないと、すぐさま「表面化しないサボタージュ」があちこちで発生し生産性が低下する。
「なんで生産性が上がらないのだ」と騒いでばかりのダメな企業なんて大抵こんなものなのである。
休まない、遅れない、仕事しない
ですよ~
仕事できない奴ほど頑張って残業してると言いますけど、残業を禁止してしまったら?
どうせ生活残業なんだろうし。