立場上、会社の業績、特に部門の中身(なんでこんな人件費なんだとかこの費用の中身はなんだとか)について聞かれることが多い。実績については計上されたものを調べれば良いだけだが、問題なのは「予算」だ。今期は報告用のフォームとかが刷新されたため、どの項目にどの勘定科目が入っているのかがパッと出てこない。そんな状態の中で複雑怪奇かつ強引に予算を作成したツケが見事に出てしまっている。
予算は、「この数字はあのデータとあのデータから引っ張って部門間で案分して・・・」なんて作業の繰り返しだった。いつもならそれなりのドキュメントというか大体一つの資料にまとめておくのだが、新しいフォームに頭もシステムも追いつかず基礎資料が散乱しまくっている。そんな状態なので、予算の詳細について尋ねられても、ガサゴソとPCの中のファイルを漁らないと出てこない。ああ情けない。
こういう時に痛感するのが、「みんな詳しく見ていないんだよね」ということだ。なぜ数字の中身について聞かれるのかというと、それはその中身について報告しなければならない状態になってしまったからにほかならない。予算が配布されたときには「ふーん」くらいにしか思っていないが、実績が出てみると予算と大きく数字が違う。それで「なんで?」となって尋ねてくるのだ。やむを得ない事ではあるが、毎回毎回同じようなことを聞かれると面倒でしょうがない。いい機会なので来期は自分で予算を作成してもらう事にしようと心に決めた。
この数字の差異についてあれこれ問い合わせて来る人間は、得てして数字に弱い人間が多い。実際の現場を数字に置き換えて見ることができず、そのために感覚で捕らえている数字と出てきた数字が大きく違いあわてふためく。感覚でさえ数字を捕らえていない場合もおおい。また、人に聞く前に自分で確かめようというつもりが更々ないのも大きな特長だ。自分のあてにならない感覚しか信じていないから、出てきた数字に納得できないのである。
そんなに文句言うなら、予算が出来た段階で修正要請しろって。作成時点のことなんて忘れちまったよ。黙って受け取ったんだからそのあとも黙っていろよな。都合が悪いと騒ぐが自分に有利なことは黙っている、それも、それが発覚しそうになってから騒ぐってのは自分が理解していなかったことを暴露しているってことだ。能力の無さを自分から吐露するなよ恥ずかしい。
この記事読んでて、現在の政府の対応とそっくりじゃないかと思いました。