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2004年10月15日

ZICO監督はいい監督なのか?

[決めてくれ~~]
またまたnikkansports.comネタなのだが、読者が選ぶオマーン戦MVPは中沢!という記事が載っている。その中に
大一番を制しただけに、全体に得点は高く、ジーコ監督も6点を超えた。「これでもジーコ解任なんて言うやつがいるのが信じられない」(32歳男性)と絶賛の声。一方では、相変わらず「交代しない采配が解せない」も相当数あった。

とある。さて、どうなのかね。

俺は滅茶苦茶ZICOが好きなので、これから先惚れた女に対しての「アバタもえくぼ」的なエコヒイキが入っていると思って読んで下され。

まず、俺が思うに、とにかくZICOは「勝てばいい」と思っている人だと言うことだ。日本に来てからの選手時代や、アントラーズの試合振りを見ていても良くわかることじゃないかと思うのだが、少し異常なくらい勝利に対する執着心は強いんじゃないかと感じている。前に「どんなにいい試合をしても、負けてしまえば負けたと言う結果しか残らない。」という風なことを言っていた事があるように記憶している。その価値観を前提とすれば、ZICOは確かに目的は達成している。

極論をいえば、非常に可能性は低い仮定ではあるが、もしZICOが監督で日本がワールドカップ優勝なんて事になったら、ZICOを悪く言う人は誰もいなくなってしまい逆に賞賛の嵐だろう。内容はともかく、アジアカップで優勝し、一次予選も結果だけを見れば今のところ取りこぼしなしの全勝で難なく通過したわけだ。結果が全てという観点においては、今のところ文句なしであろう。結果だけで評価されることを良く知っているのは、他でもないZICOだろうから。

このごろのA代表を見ていると、とても融通が利くようになったように感じる。たくましくかつずる賢くなったように思うのだ。負けてもいさぎよければそれで良しという日本人気質から、かっこ悪くても勝てばいいのだになってきているように思うのは俺だけか?それは、オマーン戦のあと、宮本が「現実的な試合」と発言したことに集約されているように感じる。しかし、その勝ちが結果としてチームを強くしていっているように思う。なんとなく、強豪国の雰囲気を漂わせてきたなと思うのだ。

選手起用についてはあれこれ言われることが多いが、個人的には変に動くよりいいのではないかと思っている。機械と比べるのはおかしいかもしれないが、それなりに動いている機械の部品を故障する前に変えると、バランスが崩れて逆に故障すると言うのはよくある話で、故障寸前に交換するのが一番効率が良い。その時期の見極めが大事であって、故障の前兆もないのに交換するのは得策ではないのだ。その見極めのタイミングが、他の人とは少し違うだけだと思うのだ。結果としては勝っているから間違っていなかったと言ってもいいのではないだろうか。

問題は今後の「強豪」と言われる国との対戦になった時だ。俺は、個人的には、強い相手との時は、ZICOから具体的な戦術が指示されていくのではないかと思っている。そもそもブラジル自体、戦いながらチームをまとめていく手法が良く取られている為、ZICOもそんな進め方をしているように思う。

結果がそれなりに伴っている以上、監督交代はありえない。前にも「2週間程度の合宿があれば…」と発言し、合宿後のアジアカップでは優勝と、結果だけは有言実行なのだ。ドイツへのキップを逃しそうになって、初めてZICOバッシングは威力を発揮する。そうなってからでは遅いのも良くわかるし、そうなって欲しくないのも本音だ。だけど、結果を出せばバッシングなどなんのそのである。ZICOは勝ちつづけるしかないのだ。しかし、監督が優秀だからといって勝てるわけではない。その辺の感覚が、ZICOにはあるのだと信じたい。

俺が心配するのは、前にもちょっと書いたけど、世代交代がうまくいかないんじゃないかなってこと。特に結果のみを求めるZICOだとうまくいかないような気がしてる。まあこれは代表監督の責任と言うより、各クラブチームの責任のほうが大きいとは思うのだが。

ほとんど「惚れた男の弱み」みたいな内容だな。

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posted by oyajiman at 2004年10月15日 12:26:37



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