回りにもっともらしいことをあれこれ並べて喋りまくる奴がいるだろう。何も考えずに聞いていると、何となく理屈も立っているように感じるし言葉が多い分内容も伴っているような気がしてしまう。だが、そんな言葉に騙されてはいけない。
よく聞いてみて欲しい。こういう人は言葉の端端に数字を織り交ぜながらもっともらしいような話をする。この段階で客観的に事実を見ていますよと思わせるわけだ。そのあとも延々と前年と比較してだとかここ数ヶ月の傾向としてとか喋りまくるのだが、ここで「そうなのかぁ」と納得してはいけない。問題はその後で、あれこれ喋りまくる奴は思いの丈とか意気込みとかが口をついて出てくる。もうこの時点で「アウト」だ。
そんな感覚的な話で何が変わるのか。聞きたいのは何をいつだれがどのようにしてやるのかであって、「がんばります」なんて漠然とした言葉ではないのである。ゴメンなさいで済んだら警察はいらないし、がんばってゲームしてましたでもOKだ。
喋りまくる奴に限って「みんなでがんばりましょう」とかよく言う。みんなって誰で、みんなで何を頑張ればいいのだ。部隊の長は具体的な事柄の入らない言葉は使ってはいけない。具体的な内容も明示されない言葉を投げかけられる身にもなってほしい。