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2004年09月14日

金融機関の罠

[だめだこりゃ株式会社]
思い起こせば、全ての事の始まりは、金融機関から出向できた財務部長が来た事だった。

だめだこりゃ社はそれまで銀行からの借入はほとんど無く、自己資金で全てをまかなう会社であった。その頃のメインバンクは、今のサブ銀行であったのだが、だめだこりゃ社はあまり取引の無かった地方銀行からの出向者を受け入れることになった。どういういきさつであったのかはわからない。この財務部長が来てから、いままでさほど取引の無かったこの地方銀行からの借入は倍々ゲームのように膨らんでいったのだ。

その頃はバブル絶頂期で、だめだこりゃ社の資産価値もとんでもないほど大きかった。それを担保にすると言えば、銀行はどんどん貸してくれたのだろう。借りるほうも借りるほうだが、貸すほうも貸すほうだと言えよう。しかし、バブルがはじけ資産価値がガタンと落ちると、銀行は手のひらを返して回収に回ってきた。

そもそも運転資金を借金でまかなっている会社が、突然貸し出しは出来ないといわれたらお手上げ状態になることは、誰が考えたってわかることだ。それも、金融機関が借金経営しなければならないような状況にまでしておきながら、突然はしごをはずすのだから卑怯以外のなんでもない。人を送り込み、借金を増やさせ、最後ははしごをはずす。これが銀行のやり方なのだ。

その後の状況は、今までも書いたとおりである。その地方銀行は、その後もだめだこりゃ社に人を送り込み、だめだこりゃ社の経営を握ってきたのだ。ある面では「経営改善の為」と捕らえられなくも無いが、本当の意味は「逃がさないように」だろう。会社を潰して借金を踏み倒される事があってはならないから、動けないようにしたのだ。吸い取るだけ吸い取って、最終的には会社を潰してしまえ、これが本音だろう。債務部長が来てから、だめだこりゃ社の支払関係、給与の振込などの業務は、ほとんどこの地方銀行に移されていった。手数料だけでも相当のものである。金の出し入れを捕まえて置けば、会社の生命線を握ったと同然であるし、その上金利も手数料も入ってくる。こんなにおいしい商売はない。吸うだけ吸ったら捨てればいいのだ。

この銀行は、最終的には、だめだこりゃ社の最大の資産を手に入れることが最終目的なのだろう。だめだこりゃ社の最後の砦となったこの資産は、100年に一度出るか出ないかと言われている程の場所である。そこを手に入れてしまえば、ゲームオーバーである。だからだめだこりゃ社が潰れるのを待っているのだ。

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posted by oyajiman at 2004年09月14日 23:17:49



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