Linuxからアホ話まで、何でもありでござる

2009年08月22日

現場第一主義というと聞こえはいいが

[つれづれなるままに]
先日、とある人と話していたら、その人の口から「現場第一主義で行かないとね」という言葉が出てきた。

現場第一主義という言葉は、実はかなり都合のいいように使われる言葉だ。厳しい要求をしてくる経営者に対しての現場の反感を正当化するために使われる場合もあるし、経営者が現場を納得させる手段の一つとして使う場合もある。

そもそもこの現場第一主義、現場の人間がそこそこ優秀でロイヤリティが高いというような性善説に基づいているように思う。というか、そうでなければ絶対に成り立たない主義だ。ただ、よくよく回りを見渡してみると、そのような人間は非常に少ない。また、現場第一主義を現場の意見を取り入れるということだけと捕らえてしまうと間違いが起こりやすい。多数の意見をまんべんなく取り入れるとどうなるかというと、その端的な例としては生協のオリジナルブランドじゃないかと思う。

現場第一主義という言葉をよく口にする人は、大きく分けて二通りの人がいるように思う。一つは上層部に不満がある現場責任者、もう一つは現場をよく知らない経営者に近い立場の人間である。前者は「経営者は現場をわかってねーよバーカ」と言いたいのであり、後者は「現場はこんな不満を持っているんですよ」と経営者にしたり顔で話したいのだろう。いずれにせよ、俺はこの「現場第一主義」という言葉にあまりいい印象は持っていない。本当の意味で現場第一主義を貫いているところには、「現場第一主義」という言葉は無いはずだからだ。


ブログランキング・にほんブログ村へ
posted by oyajiman at 2009年08月22日 23:00:00



コメント

コメントはありません

トラックバック

トラックバック
このエントリにトラックバックはありません
このトラックバックURLを使ってこの記事にトラックバックを送ることができます。 もしあなたのブログがトラックバック送信に対応していない場合にはこちらのフォームからトラックバックを送信することができます。.

コメントする