CPUクーラーを交換してみた その1の続き
チップセットのヒートシンクを付け直したら動作は一気に安定した。CPUの温度を調べてみると、アイドル時で42℃程度のようだ。せっかく付けたんだから、このCPUクーラーの性能を調べてみよう。
ということでオーバークロック開始。
AMD OverDriveで自動設定させてみると、2666MHzを越えたあたりで落ち着いた。当たり前だが、ベースクロックが上がるにつれCPU温度も次第に上昇していく。それでも60℃までは上がらなかったのだが、その状態でケースを開けてみると今までに比べてかなり熱がこもっている。CPUクーラーの放熱能力が高いのだろう。このままではケースの中に熱がこもってしまい、CPUのみならずグラボや電源、HDにもよろしくない。ケースファンの排気能力を上げてやらないといけない。
ということでケースファンも風量の大きい奴に交換。購入したのは
KAZE-JYUNIの1200rpm。ノイズは24.00dBAでまぁ普通でも風量は68.54CFMと回転数・ノイズの割には大きい。うるさくないか心配だったが静かだったので安心した。
このFANをつけて再度オーバークロックに挑戦。このCPUはBlack Editionなので、今度はベースクロックを定格に戻して倍率を上げて見る。14倍の2800MHzあたりまでは余裕綽々で、安定テストでもCPU温度は55℃くらいまでしか上がらなかった。調子に乗って14.5倍の2900MHzで1時間安定テストをしてみる。今度は少々温度が上がったが、それでも60℃前後をうろうろしている。あとちょっと何かすれば、3GHz稼動も可能だろう。
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それにしてもPhenom9950は思ったより発熱しないようだ。以前使っていたAthlon64X2 5600+はクロックが2800MHzで、Phenom9950の定格2600MHzより高いクロックで動作する。その影響もあってか、Athlon64X2 5600+はアイドルでもさほど下がらず常時50~60℃で動いていたように記憶している。リテールのCPUクーラーの性能もあるのだろうが、Athlon64X2 5600+はCPUクーラーがいつでも熱かった。Phenom9950を使ったときに最初に感じたのが「思ったより熱くならないな」であったが、オーバークロックの温度上昇を見てもPhenom9950はそんなに熱くならないようだ。
Phenom最速のPhenom X4 9950 BEの性能はダテじゃない?!という記事をみても同じような結果が出ている。
Phenom9950でこのくらいオーバークロックできるのであれば、PhenomⅡはもう少し期待できるかもしれない。
「Phenom II X4 955 Black Edition」はSocket AM3の性能を引き出せるか?を見る限りでは、定格+リテールCPUクーラーで高負荷時でも51℃程度にしか上がらないようだ。性能のいいCPUクーラーをつければ4MHz近くまで行くかも知れん。値段が下がるか金が溜まったら買いだな、これは。