今年はとにかくアメリカのおかげで盛り上がった。原油価格高騰に始まり、オバマ氏のキカイダーよろしく「Change! YES, We Can.」のセリフで盛り上がり、アメリカ発の金融危機でその祭は最高潮に達した感がある。日本国内では「あなたとは違うんです」と言ったソーリとか「そんなのかんけぇねぇ」と言った軍人とか欽ちゃんよろしく「かいさーんナシヨ」となった国会とか、こちらもとにかく一般人にはあまり関係のない部分で盛り上がった。ちなみに
キカイダーの変身のセリフは「ちぇぃんじすいっちおん わん つー すりー」である。
この景気の急激な悪化で、誰もかれも大変である。あのTOYOTAでさえ赤字転落するらしい。安泰なのは、今のところ自分達で金を作る必要のない公務員だけだが、これとて税収が落ち込めば長期的にはどうなるかわかったもんじゃない。
これからも外的環境は大きく変化していくだろう。企業や個人も、その変化に合わせていかなくてはならないのは至極当然の流れだ。しかし、このような状況では「変わらない」ことの方がはるかに難しい。「変わらない」と言っても全く変わらないことなど出来るはずもないが、現状を維持していくだけでもものすごいエネルギーが必要だ。だから、そんな状況で無理して変わる必要もなかろう。というか、「変わる」とか「成長」なんて言葉に踊らされて背伸びをする方が危ない。
そもそも日本なんて「みてみてー。どう?すごいでしょ。」というお隣自慢だけでここまで来たという話もあるくらいだから、「変わる」とか「成長」とか意識しなくとも大丈夫な国民性なんじゃないかと思う。もっと言えば、「お隣自慢」には「変わる」とか「成長」といったアメリカ的な相手をけ落としても達成すれば良しという意味合いは薄く、逆に自己研鑚的な意味合いが極めて強い。同じ「俺が俺が」でも、日本の方が楽しいじゃないか。
なんでもアメリカアメリカと言うけれど、アメリカを見習って良かったことなんてあるか?全部だめになって来てるだろ?
だからもうそろそろ「変わる」とか「成長」とか騒ぐのはやめないか?