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2008年11月25日

愚痴で売上は作れない

[だめだこりゃ]
とある広報をぱらぱらと見ていたら、低料金な理容店に関しての投稿に目が止まった。

投稿者も理容関係の方のようで、自分の仕事に誇りをもっておられるようだ。技術を研き、人材を育成してきた自負が読んで取れる。低料金の店に対しては「人材育成もせず(所用時間)の短さのみ追求し、かつ利益主導経営」と手厳しい。

自分が誇りを持ってやってきた業態にわけのわからない奴がやってきて、「こだわり」続けてきたものをぶち壊していく。壊していくだけならまだしも、お客はそのぶっ壊し屋の方にどんどん流れていってしまう。信念を持って今までやってきたことが、客観的に、そして目に見える形で否定されていくのは辛い。

しかし、厳しいことを言えば、顧客に支持されないから売上減少を招いているのだ。いくら技術的に優れていようとも、その素晴らしさは顧客に伝わっているのかどうかわからない。そもそも、「理容室なんてこざっぱり出来上がって安くて早ければいい」と思っている人が多いから低価格店が流行るのだ。ニーズに合っているのである。さらに言えば、協会などを作って価格を統制し、自由競争を避けて来たツケが出てきただけである。価格統制によって、今までの価格でなければ成り立たないようなビジネスモデルしか持てなかったのだ。市場を硬直させてきた統制が一気に崩れてしまった今、旧態依然から脱却できないところは死んでいくしかないのである。

こんな理容業界の例を見ても明らかなように、規制などでは一時期的な安定しか作れない。

いくら嘆き悲しみ、自分の方が正しいといってもお客は来ない。どうにかして離れたお客をもう一度奪い返すしかないのだ。環境が変化するのを待つか自分が変化するか、いずれにせよ今の場所にいては先は無い。この投稿者はそのことを理解しているのだろうか。


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posted by oyajiman at 2008年11月25日 22:30:00



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