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2008年03月30日

思考スピードを上げろ

[つれづれなるままに]
先日のオシム前監督のメッセージに、「プレースピードを速くしろ」というのがあった。以前に出来る(と言われる)人とそうでない人の違いという事について書いたことがあるが、仕事でもスポーツでも出来る奴はとにかく速い。全盛期のロナウドは、あのデザイーをもってして「目の前から消えるから注意しろ」と言わせる程速かったようだ。

身体的な速さはとかく身体能力に目が行きがちだが、実は思考スピードの差がそのままスピードの差になっている事が多い。次のプレーの選択肢を沢山想定し状況に合わせて最善の選択をするためには、とにかく思考スピードを上げなければならない。状況を予測するスピード、状況を判断するスピード、最前の方法を選択するスピード。いずれも速ければ速い程相手を出し抜ける。思考した通りにプレーするためには、正確に筋肉を動かすために脳からの信号も正確に出さなければならない。これは反復練習によって養われるものだが、その前にまずものすごいスピードで考えていないといけないのである。疲れてくると身体能力だけでなく思考能力も落ちてしまう。集中力が欠けても思考は鈍る。先日のサッカーA代表のGK川口がしたボーンヘッドなどは集中力を欠いた最たる例だろう。考える事を疎かにするとああいう事が起こりやすくなるのだ。

プロ野球で話題になっている日ハムの中田翔は、今極度のスランプに陥っているようである。プロのスピードに思考(感覚)がついていっていないのだと思う。今までは素質だけでも十分修正出来る世界にいたのだが、プロのスピード・パワーに対応するだけの修正能力は備えていなかったようだ。何度もいうが、状態を判断して筋肉に命令を出すのは「脳」なので、その脳の性能差がそのまま成績にも表れてくると思って間違いない。現在のサッカー代表クラスの選手で「ATMが悪そう」な選手はほとんどいない。中田英寿などは脳の性能で超一流になったといっても過言ではないと思う。中田よりテクニックがある選手は掃いて捨てるほどいる。そんな選手を押し退けて世界のトップクラスに君臨できたのは、中田の「ATMの性能」が他を圧倒したからだと思う。いくら性能の良いレーシングマシンでも、ドライバーがタコだと勝てない。逆にドライバーがモンスターだと、多少のハンデがあっても勝てたりするものだ。

俺が大好きだった選手時代のジーコは、試合中の監督の動きまで覚えていたらしい。将棋のうまい人は、ぱっとみただけで百手先ぐらいまでは読めるという。天性のものはあるかもしれないが、いい素質も訓練しなければ宝の持ち腐れになるのは言うまでもない。



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posted by oyajiman at 2008年03月30日 01:28:54



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