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2008年03月17日

裏金天国日本

[だめだこりゃ]
先日のバンキシャ!で、役所の裏金について報道していた。この報道でものすごく不思議に思ったのが、なんでいまさら役人が白状しているのか、である。隠し通せないとあきらめたからとは到底思えない。

考えられることとしては、やはりお得意の「自分の立場の保全」だろう。今までこういうことがありました。しかしそれは前任者がやってきたことで、私は良くないと思うので公表しましたってところじゃなかろうか。

それにしても簡単に裏金が作れてしまうこと自体がおかしいことを、なぜ誰も言及しないのか。先の報道番組では、その裏金の作り方についても報道していた。その作り方はバカらしいくらいに簡単で、実際に請求された額を水増しし、その水増し分を裏金にまわすというものだ。

ここでもまたまた大きな疑問がある。通常支払額は請求書を元にして金額が確定するのが普通であって、水増しを役所だけで行った場合の請求書の額と実際に支払った金額は絶対に合致しない。通常であれば金を支払った時点でこの水増しは判明するはずなのだが、なぜ判明しないのか理解できない。唯一判明しにくくする方法は、業者に頼んで水増しした請求書を送らせることだ。しかし、もし裏金を支払いにまわさずプールしたとなれば、その支払いが銀行振込などの金融機関経由の場合は振込額と請求額の差が証拠として残る。うまくやろうとすれば一旦全額業者に渡し、後で業者から水増分をバックしてもらわなければならない。よって、水増請求書は現金支払にて処理するほうが確実で簡単だ。しかし現金支払いの場合も、業者から受け取る請求書も領収書も水増しした請求額でなければならないのは言うまでも無い。

このような抜け道はいくらでもあるのは事実だろう。しかし、それでも腑に落ちない。

役所の会計は一般的に用いられている複式簿記ではなく単式簿記にて行われているらしい。少々乱暴な言い方をすれば、単式簿記による収支管理はわかりやすいが誤魔化しやすく、複式簿記は少々複雑であるが誤魔化しにくい。ただ、役所が現金主義であるとすれば単式簿記の導入も理解できなくも無い。一般企業であれば「未払金」とか「未収金」とか「売掛金」とか「買掛金」など、今後現金移動が発生するであろう金額も計上することが多い。平たく言えば発生主義だ。しかし、役所ではそんな金など見る必要は無い。ものすごく雑に言えば、役所のBS科目のほとんどは「現金」なんだろう。だから複式簿記にする必要は全く無く、そして誤魔化しやすい土壌が出来上がるといったところかもしれない。

しかし、複式簿記も用いずに、よくもまぁ予算だなんだと金、いや、税金の管理が出来るもんだと思う。資金繰りに頭を悩ませることも無く、不足しそうとなれば補助金をねだり税金を引き上げ、そして入ってきた金は一円たりとも残さず使い切る。そんな行き当たりばったりのやりくりなのだから、年金もおかしくなって当たり前である。入ってきた金を使い切るだけで将来のことなど考える必要など無いのだからうらやましい限りだ。

とは言うものの、役所の会計基準を見直す必要があると思うのだが、どうだろう。



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posted by oyajiman at 2008年03月17日 00:22:52



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