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2007年10月20日

赤福問題

[これでいいのか]
老舗の背信、なぜ 「赤福」営業禁止に

老舗の赤福であるが老舗だから何なんだといいたい。不勉強で「赤福」自体を知ったのは今年のことだ。伝統と歴史のある商品と聞き期待していたのだが、はっきりいって特段おいしい商品とは思えなかった。しかし、今まで暖簾を守ってこれたのはそれなりの力があるからであることに間違いはないだろう。

ニュースを見る限り、この赤福も完全に工場化されており、完全な手作りのころの味はもうないといっていいと思う。手作りから工場生産に切り替える一番の理由は生産量のアップで、要は売れる量に作る量が間に合わなくなった場合、もしくは一気に販路拡大を図るなどで大幅な需要拡大が見込める場合に工場を建てることが多いだろう。ほとんど後者だろうけどね。しかし工場を持つことで大きなデメリットも抱えることになる。それは生産調整の難しさで、ラインを動かせば瞬時に手作りのときでは信じられないような量の製品ができてしまう。これを何が何でも売らなければならないのだ。腐らない商品ならまだいいが、食品の場合は違う。そのため品質保持期間の長い商品の開発や確実な販路の確保が、今まで以上に必要不可欠になる。

しかし、こういった完成形の食品は、品質保持期間があまりに長いと逆に売れなくなったりするそうだ。これは某中華食品を作っている会社の人に聞いたのだが、その商品は工場生産が完全機械化されており真空パックで常温のまま半年保存が可能な商品になっているそうだ。だが、半年の品質保持期間を歌うと売り上げが落ちるというのである。だから品質保持期間を3ヶ月として売り出しているらしい。

もっといえば、このような「棚においておく」商品でないもの、つまり普通の注文してから商品を作るような店のほうがヤバイものはずっと多いと思う。赤福では、一旦回収して包装しなおした商品を「A商品」といったらしいが、冷凍食品にも消費期限切れ間近なものを安く持ってくる卸業者は多い。やっていることは大して変わらないように思うのだが、パッケージ化されただけでPL法やら食品衛生法やらが一気に厳しくなるのだから不思議だ。○クドナルドのハンバーガーなどが腐らないのは有名な話のネタだ。餡子餅だってそうそう悪くなるもんじゃないのだがね。赤福 不信と失望拡大 消費者「余り物とは」憤りなんて臭い正論を書いていただくより、もっともっと危ない食品を提供していただいているところってたくさんあるんじゃないの?と言いたい。

「白い恋人」もそうだが、作ってしまった後に目論見より売れなかったからこんなことをするわけ。これがよく経営のたとえに使われる団子屋とお汁粉屋の違いってやつで、先行してコスト投入してしまうから回収を厳しくせざるを得ないんだな。で、老舗とかと言われているところは、もともとは受注生産に近かったはずで、回収が見込めるものしか作っていなかったんだよね。工場をもつことで売っている商品は同じでも全然違う会社になっていることを、消費者も忘れちゃいけないと思う。

それから、食品表示の告発急増「赤福」も明るみに…特別Gメン配置へというような話もあるようだけれど、内部告発が増えている要因のひとつは「待遇の悪さ」もあるような気がする。だから、待遇がよければ「臭い物に蓋」する人も増え、結果としてとんでもない商品が出てくることが増えることになるかもしれないね。ま、品質保持期間なんて、上にも書いたとおりそんなに厳密なものじゃないんだよね。だからそんなのに振り回されてもあまり意味がなさそうな感じもするんだな、俺は。



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posted by oyajiman at 2007年10月20日 01:17:19



コメント

家族三代赤福餅大好き

赤福は一日で硬くなっておいしく食べられなくなるからもともとはあまり遠方まで売っていなかったのに・・・消費期限としては正直1週間くらい
平気で食べられるんだけどおいしいかおいしくないかって問題だけ・・・
赤福に遠方で売ることをもちかけたやつら、それにのっかって本来の姿を忘れてしまった赤福
伊勢や三重県に旅行に行かないと食べられない
あの忘れられない味はどこへいったんですかね?
大好きだったのに・・・
2007年12月14日 19:30:32

oyajiman

昔から使っていた所に何かあると、非常に残念ですよね。なんだか自分が否定されたような気分になっちゃう。身の丈に合った云々とよく言われますが、その「身の丈」自体を見誤ってしまうんでしょうね。
2007年12月15日 22:02:18

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