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2007年07月24日

いつまで経っても平行線だよ

[これでいいのか]
最近ちょっとウォッチしてたのが、数年前にもネット界を盛り上げてくれた小倉弁護士

小倉弁護士は2005年に小倉秀夫の「IT法のTop Front」というサイトで他人のblogを閉鎖に追い込むことはむしろ恥ずかしいことだというエントリを上げ切込隊長を狙撃し大炎上。このときもしばらく見ていたのだが、小倉弁護士は炎上を消火するつもりはさらさらなく、逆にどんどん燃料を投下して火力アップに励んでいたのが妙に素敵だった。

その後もさまざまな話題で爆弾投下しサイト自体が炎上しているという珍しい現象を保ったまま、いつの間にかこのサイトは更新中止していた。そして今のサイトの前身であるAnnex de BENLIに移行していたのだが、ここでも相変わらずネット界を盛り上げてくれたようだ。このときはウォッチしていなかったのだが、ブロゴスフィアのヨハンで見る限りは語ることがタブー視されていたのではない。語られた内容があきれられていたのだというエントリあたりから人気大爆発の模様。その後今のla causetteに移ったようだ。

今盛り上がっているのは「匿名」「実名」のようだ。初心者にこそ実名でブログを開設することをお勧めする。初心者が実名でブログを書くならばあたりからますます面白くなっており、今週の議論レーダー - 特集「匿名実名論争2007夏」というまとめサイトが出るくらいである。パソコン通信のころから幾度となくネット界を盛り上げてきたこの話題は、決して言い尽くされることがないであろう。いわばネット界の巨人阪神戦、サッカーで言えば日本韓国戦というべき論議だ。

小倉弁護士が自分の論理を曲げないのは、最初のころから何も変わっていない。弁護士という職業柄、議論に負けてしまうわけにもいかないだろう。これは比較的昔からウォッチしていたからこそ皮膚感覚で理解できるのであるが、突然この議論をみたら違和感が大きいかもしれない。なぜ違和感があるのか。それはあまりにも立場が違う人同士の議論だからだ。

今行われている匿名・実名の論議とはステージを異にするのだが、一般的に見て「実名」を推奨したり「実名」で活動している人は、名前で商売している人が多い。タレントであったり物書きであったり事業主であったり弁護士であったりと、名前が売れることによってなんらかの見返りが期待できる人(もしくはそうなりたい人)が実名で活動している。こういう人達は、得てしていわゆる世間への攻撃力、世間の攻撃からの守備力が強い。十把一絡で扱われるサラリーマンなどは、生きていく上で個人名はさほど必要がない(というか名前では金を稼げない)。だから、個人をアピールする必要性は感じていないし、名前で金を稼ぐ人と比べ名前の使いかたに差があるのは言うまでもないことだろう。誤解を承知でもっと言うなら、個人で活動している人には変わった人が多いのではないか。ルー大柴のサイトが面白いらしいが、あれとて「ルー大柴」が変な奴と知っているから面白いので、知らない奴があんな文章を書いたってくどいだけで面白くもなんともない。それどころか「コイツ馬鹿じゃないか?」と思われるのがオチだ。それと同じく、実名活動家は、変わっていて名前が知られていなければ多数の中に埋もれてしまうのだ。彼らは泳がなければ死んでしまう鮫と同じで、個人をアピールし続けなければならない人種なのである。埋もれてしまえば金は稼げなくなり死んでしまうのだから目立たなくては生きていけず、変わっていて当り前で、そして、その数は少ないのである。その状況を考慮しないでこの議論は成り立たないだろう。

変わった人が何かの目的があってものを言う。その目的は言うまでもなく「自分の宣伝」である。その言葉と、その他の目立たない人が特に何を思うでもなくつぶやいた言葉。「匿名」と「実名」の議論がかみ合わない根本的な理由は、そんなところなのじゃないかと思う。ただ、その他大勢のつぶやきが大きな声になることも紛れもない事実で、実名活動家は、いつなんどき自分の立っているはずの地面が崩れるかわからない事を覚悟の上での発言だろうから何も言うことはないのだ。どちらが真実でどちらが正しいかなんて話ではないと思う。

このサッカーと野球どっちが素晴らしいみたいな議論が平行線のまま盛り上がって、ずっと俺を楽しませて欲しいと思っている。そして夏休みに入ってアクセスが減少気味の俺のサイトにもう少し人が来てくれればうれしいと思いながら、まっとうな事を書いているふりをして燃え上がった所にTBをする。受け取った方はこんなエントリはTBスパムと大差ないんだよな、多分。俺の魂胆なんてそんなところだ。不届き千万で悪いね。





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posted by oyajiman at 2007年07月24日 02:15:52



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