asahi.com:朝日新聞 恋愛・結婚特集 こんな気持ちのまま結婚をしても良い?
このようなたわけた質問が出ることは、まったくもって嘆かわしい限りである。その昔の日本は、女性が結婚するまで操を守るのが美徳とされてきた国であるはずだ。なぜそのような風習があったか、それはニホンオヤジの力が強かったからに他ならない。
漢という者は他人に負けたくはない生き物である。ましてや夜の秘め事に関して他人と比べられ「あなたの方がずっといいわ」と言われるならまだしも、「いいのよ、気にしないで」などと慰められながらも女性の額に「へたくそ」と書いてあるのが見えたら最後、頭から穴に入り二度と出てきたくなくなる生き物なのだ。
いくら虚勢を張ろうと「へたくそ」の文字が頭の中を渦巻くようではオヤジの威厳もへったくれもない。そこでニホンオヤジはどうすれば女性に自分の力量がばれないか考えた。そして、出た結論は「他人と比べられなければいい」である。三段論法で言えば
へたくそと思われたくない。
へたくそと思われるのは比べる対象があるからである。
よって、比較されないように貞操を守らせれば良い。
という自分の下手さを手の届くはずもないような高い棚の上にあげ、非常に明瞭ですばらしい結論を導き出したのである。これは、すべてがニホンオヤジ中心であるからこそ導き出すことができる結論で、さらにはこの理論を実践することで女性に自分なりの喜びを与えられるようになっていくという自尊心もくすぐることが出来るすばらしいものなのである。結婚すれば秘めたることができるようになるという期待感で結婚の価値観はあがり、結婚後はいいわそこそこああんそうかここだったのかと
仮定家庭円満まちがいなしだったのだ。
このような素晴らしい先人の知恵をないがしろにし、己の快楽に身を委ねた挙げ句にこのような相談をしてくるなど言語道断である。人間、知らないほうが幸せな場合も多いのである。さらに言えば、どんな相手であってもそれなりに喜びを与えられない且つ得られないのは自分の能力の低さが起因しているのだよお嬢さん。わかるかな、わっかんねーだろうなぁ。
嗚呼無情。