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2007年03月05日

経理屋の陥りやすい罠

[だめだこりゃ]
先日とあるところの収益改善計画をたてる羽目になった俺。そのところからある程度の資料はもらっていたんだけど、眺めていると肝心な数字がNothing。資料としては全ての数字が辻褄があっており、ほぼ完璧、数字上はね。だけど生きた数字がないんだな。

収益改善には、当り前だけどまず固定費がどの位あるかがとても重要。肝心な数字ってのは固定費のことね。家計の節約でもそうだろうけど、節約するためにまず一番最初に何を計算する?借家住いだったら家賃、持ち家だったら住宅ローンなんかはどうしても出ていってしまうから、一番最初に費用として見るよね。企業もまったく同じで、家賃とか給料とか、何はなくとも払わなきゃならないものがあるじゃない。黙っていても出ていってしまうのは何にいくらあるのか、これがわからないとまずどうしようもないのさ。

ぱぱぱーっと収益を計算するのに「損益分岐点売上」があるけど、これだって固定費がわからないとどうしようもないのだ。もらった資料は結構細かく分けてあるんだけど、残念ながら固定費・変動費というとらえ方は全くしてなかったんだね。そのくせ損益分岐点売上はなんだか知らんけど算出されてる。おかしいなと思ってその計算式を見たら超デタラメ。経費の全てが変動費で計算してあるんだよ。いや、びっくりしましたマジに。

家計の話に戻すとですな、給料下がったら、まず住むところの費用を下げたりローンを借り替えして月当たりの返済額を減らすと、結構効果があるわけだよ。ローンの借り替えは費用削減にはならないけど、固定費の引き下げってのは後々の収益に大きく影響するんだよね。「収益改善の第一歩は固定費の削減にあるんですよダンナ。売上に連動する経費が多くなれば、いろんな対策も打ちやすくなるんですよアニキ。」と講釈をたれてやりたい衝動を抑え、先方に電話。質問したけど把握していないみたい。固定費どころか社員の平均給与さえわからんだって。支給額を人数でわるだけなのにね。だめじゃーん。

それにね、計画たてるときなんてがっちり正確な数字なんてさほど必要ないんだよ。大体明日の売上自体ぴったり当てられないんだから、その先の話を一円単位で計画したって無駄に決まってるでしょ。概算でいいんだよ概算で。経理屋は、働いている人が肝心なところのおおよその数字を把握していないから収益が上がらないことに気がついていないんだよね。自分達が知っていればそれでおしまい。計上時には一円たりとて狂いのない数字は必要なのはわかるよ。だけど、その数字は「出たうんこ」なんだ。何を食えばどんな「うんこ」が出るのか、そのことを働いている人がなんとなく判っていることが重要なんだよ、収益の改善には。一人が100知ってる百人の組織より、百人すべてが10知ってる組織の方が強いんだぜ。

出た「うんこ」をこまかーく分析するのもいいけど、それを役にたてられないんだったら分析してないのとおんなじ。ひさびさに本領発揮してる経理屋をみましたって感じですな。

orz


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posted by oyajiman at 2007年03月05日 08:05:00



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