Linuxからアホ話まで、何でもありでござる

2006年08月07日

ロングテイルっておかしいよね

[うんちくん]
Web2.0と言う言葉が使われて久しいですね。最近では朝日新聞でも取り上げられているようです。でもトプッとネットに浸かっている俺はなんだか良くわかんない。ググるとこんなのが出てきます。
IT用語辞典~Web 2.0特集:Web 2.0とは 意味・解説 - IT用語辞典バイナリ
Web2.0の本質から読み取るWebビジネスの心得とは?
良く引きざたされるのがロングテイルについてだけど、俺はロングテイルにはあまり賛同できません。

今まで日の当ることの少なかったいわゆるロングテイルに属するものが、Webの発達によって日の当る場面が出てきた、このことには何の異論もありません。だけど、これは一定の条件がクリアされないと起こりえない話。
1、商品が長期在庫できる。
2、知られていなかっただけで、きちんとしたニーズがある。
3、低コストで商品告知、商品管理が出来る。
まだあるだろうけど、最低限この条件がクリアされないとダメ。長期在庫の効く商品以外では、今のところこの理論は通用しません。在庫を広い範囲でそれなりに持っていられる企業なんて、そうそうないと思いますがどうですか?

要は日が当らなかっただけで、それを掘り起こして今までにないエリアから集客できたから注目されてるだけじゃないんですか?理論はまだいいとして、騒がれている事例は偶然の産物を時代の寵児のように騒ぎ立ててるだけじゃないのかと思います。いくら騒いだって収益が上がらなきゃ消えるだけです。きちんとした収益を上げるためにはそれなりの販売数が当然必要になるのは当り前のことです。資金的に余裕がないところは、ロングテイル掘り出しのために多種多様な在庫を抱えて死んでいくのが関の山でしょう。物理的な在庫は一箇所にまかせ、あとは在庫を持たずに販売だけというのも考えられますが、そんな中間斡旋者はWeb2.0の中では必ずや淘汰されます。横並びで価格見られたらおしまいですからね。

もし本当に必要なものがうまく世に流通するようになったとしても、結局は特に何も変わらないでしょう。究極的にはパレートの法則に従うはずですからね。長期的には今までとなんら変わらないでしょう。

それにロングテイルはいくら集めたってニッチを狙ったロングテイルなのですよ。100円ショップに近いイメージかな。

全てがオーダーメイドに近い形にまで持っていくことが可能になればそれこそ革命的なことですが、家内制手工業みたいな状態にまで持っていかないと出来なさそうな気がするのは俺だけですか?であれば3000万人級のメガシティでなくちゃやっていけないね、多分。

大きく欠落しているのが消費者のこと。財布の紐がゆるくなれば色々起こるだろうけど、硬くなったらどうなるとかまったく話に入っていないじゃないですか。経済の話とWeb2.0は違うのかもしれませんが、単なる手段をそれ以上に評価するのはいかがなものかと思います。

俺はなんだか理論的に崩壊しているような気がするんだけどな、Web2.0って。


ブログランキング・にほんブログ村へ
posted by oyajiman at 2006年08月07日 09:24:00



コメント

コメントはありません

トラックバック

トラックバック
このエントリにトラックバックはありません
このトラックバックURLを使ってこの記事にトラックバックを送ることができます。 もしあなたのブログがトラックバック送信に対応していない場合にはこちらのフォームからトラックバックを送信することができます。.

コメントする