5月5日付けの日経新聞に、24年間カネボウ社長・会長を勤めた伊藤淳二氏のインタビュー記事が載っていた。そのなかの一文に
銀行主導で再建が進むと思ったが、結局は繊維もだらだら続けた。
…略…
銀行は想像以上にカネボウの経営に深く深くかかわってきた。例えば1998年に社長が石原総一郎氏から帆足隆氏に交代したのも、銀行の意向を反映している。銀行は実質的に人事権も握っていた。銀行からは93年以降、役員も含め10人以上の人材を受け入れてきた。過去10年以上、カネボウの経営を管理下に置いてきた銀行の責任は重い。
というものがあった。銀行に責任を押し付けている面もあるだろうが、だめだこりゃ社も同じような境遇であり、他人事とは思えない。
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